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③味わうこと‥。

 一般に味覚とは、甘味・塩味・酸味・苦味・旨味の「五味」といわれています。

でも不思議に思いませんか?物心がついたときには、「味」いうものに反応して、好き・嫌いを判別していますよね。

「人間の仕組み」を学ぶようになり、どんな精密な機械より人間の体は正確に精密に、そして繊細につくられています。

 その中でも人間の欲望の一つ、「食欲」。この欲求をみたすための最初の関門がこの「味覚」です。

人の舌にある細胞には味蕾というものが存在し、この味蕾が味覚の受容器官としてはたらいています。

食べものや飲みもの、薬などをこの味蕾が味センサーとしてキャッチしてくれているので「おいしい~」や「苦い」などと思えているのです!

 何度でもいいたい!人間の体って本当にすごい!!

 さて、この味覚。いつから体に備わったものでしょう。

 実はお腹の赤ちゃんの頃から形成しはじめます。それは産まれてからも続き、生後三か月で味蕾の数がピークになるのです。

 しかし、この味蕾の数が生後五か月頃になると減ります。つまり味のセンサーが少し鈍感になります。この鈍感になったときが「離乳食」の開始の時期になっているのです。

 味覚が鈍感になったとはいえ、大人の味覚とかわらず逆に、味覚が鈍感になる前の赤ちゃんは大人より味蕾が多く、お母さんのおっぱいやミルクに反応できるようにセンサーの感度がとってもいいのです!

 そして離乳食を開始したときから、この「五味」を形成していくわけです。

 私達が「味」がわかっているのは、お母さんやお父さんなど、いろいろな食事を与えてくれた賜物一つです!

大人になってからも味覚は成長するので、すべてとは言えませんが「おふくろの味」や「ママの味」というのはまちがいでなく、あなたの体の一つになって形成してくれています。

 いま自粛や夏休みに入り、大人も子供もstay homeしている時間が長いのではないでしょうか?

 そんなときだからこそ、普段作らないものや食べていないものを買い出しから調理まで家族でやると、子供も自分で食べてみようと思えます。 
 昔はつまみ食いをするとおこられていましたが、このつまみ食いを「お味見」として子供にすこしあげてみる。

 
『今日の味はどう?』『揚げたて、お味見する?』

などなど。子供の意見もきくと会話も増えるし、その後のご飯の食べ方もかわります。

 
 「食育」が大切になっている時代。
大人も子供と一緒に味覚を刺激をして、ちょっとしたひとてまだったり、日本の食文化にふれなおしてみて、子供の食欲や心を豊かにする手助けをしてみるのもいいかもしれません。

 

 こんなときこそ、『おふくろの味』、『おやじの味』を後世にのこしていきませんか?

 子供たちがふと食べたいと思い出すのが、どうか自分が作った料理でありますように‥。

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