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発達デコボコ息子とわたし #148 新型コロナウィルスで考えた学校のこと

3月、4月、5月とオンライン授業&支援を受けている息子を見て、いろいろと思うことがありました。


①公立の小中学校に通っている子と、私立や塾などに通っている子の学習格差が生まれているはず
 息子は、偶然フリースクールにあたるN中等部に春から行くことになっていたので、その流れでオンラインの会や授業を受けることになりました。
 3月から通い始めた放課後等デイサービスも、発達障害の支援をメインとしていて、ゲームOKなところだったことやオーナーさん自身が発達障害の当事者で「思ったことはすぐやる」ADHDの方なので、スピード感を持って子ども達への支援を実行していることで、ここでもオンラインの恩恵にあずかっています。

翻って、家にパソコン、タブレット、スマホもないという家庭は、そもそもオンラインをうける土俵に立てない。
こういった情報も得ることができない。
親のスマホだけはあるとしても、子どもの学習のために昼間差し出せるかというと、難しい面もあります(親自身のために使うものですしね)。

実際、私立の中学校や高校、大学ではオンライン授業が始まっていますし、今の時点(2020年5月)でも学習格差は生まれています。
公立学校が紙のプリントを配って学習指示や状況共有するというのも、かなりアナログすぎます。

②公立学校のできることの少なさ
 息子が4月に地元公立中学校から与えられた課題は、国語、数学、英語(ローマ字練習)です。国語、数学も小学生の復習内容です(先生曰く、家でスムーズにできるレベルのものを渡したとのこと)。英語に至ってはそもそも英語じゃないし(苦笑)。息子はローマ字を半分習ったぐらいで不登校になったので、いい復習になっていますが、他の子は?じゃないんですかね?

連絡方法も、学校の全体連絡メール(メルマガ的な感じのもの)と電話&登校日に渡される学校&学級通信(紙)。
家庭訪問も今はできないからしょうがないとしても、こんなにネット環境が進んだ今でも、私の子ども時代と同じ一時代前のやり方です。


③学校ってなんだろう?先生ってなんだろう?
不登校の息子を持ってからこのことはちらちらと思っていましたが、今回の新型コロナウィルスによる休校で私の前にあぶりだされてきました。

学校に子どもが通えないと「学校ってなんだろう?」「先生ってなんだろう?」
子どものいない学校って、本当にがらーんとしていて、ただの箱もの。当たり前ですが、子どもがいることで成り立つ建築物です。
そこで子ども達が勉強や活動ができない状況になってしまうと、この箱もの(学校という形)っているだろうか?と根本的なことを想ってしまいます。
うちは学校に通えなかったからこそ、学校の在り方に対して、疑問を持っていました。
今は全国の小中高校生が、不登校状態。そうなると「学校の形」っているのかな???

先生ってなんでしょう?
勉強を教えてくれる人?であれば塾やオンラインの動画で学ぶこともできます。
クラスのみんなも含めて人との付き合いを教えてくれる人? 息子にとっては苦痛な時の方が多かったようです。
となると、先生の役割ってなんだろう?何をする人?子どもが目の前にいないと何もすることがないの?

今まで当たり前だった根っこがぐらぐら揺れます。

私以上に通常級に通っている子を持つ親たちは振り回されるし、憤慨するし、納得いかないだろうと予想されます。


そういえば、今年2020年は教育改革の年ですね。
違う意味で今の学校教育の根底を変える教育改革となるのではと、少しばかし期待しています。

#自閉症スペクトラム #発達障害 #支援級 #不登校 #学校って#先生って


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