発達凸凹ギャラリーVol.1 『ともだち』
発達凸凹アカデミー公式noteでは、
これまでインストラクター達の
様々な日常の出来事を自由に綴ってきました。
2022年の新しいチャレンジは、
『発達凸凹アートギャラリー』
発達に凸凹のある子どもたちが作る
『あらゆるもの』を、
自慢したいと思います。
あなたは唯一無二の存在であること
改めまして、
発達凸凹アカデミー代表の伊藤真穂です。
私たちは『ママがママを支えていく』をテーマに、
様々な特性を持つ子育てに孤軍奮闘するママたちの、学びと交流の場作りをしてきました。
わが子の発達障害をきっかけにスタートしてかれこれ7年になります。
意外かもしれませんが、
これまでは『ママに向けて』だけで、
その子どもたちに向けて何かしたことは、
一度もありません。
まだどんな作品が集まってくるのか?
子どもたちに何ができるのか?
は、分かりません。
まずは、
自分にしか作れない唯一無二の作品を知らない誰かに知ってもらうことで、
あなたも唯一無二の存在であることを、
知ってほしい。
そう思ってます。
なぜか惹きつけられる発達凸凹ちゃんの作品
息子は支援学級に在籍してますが授業参観で彼らの作品をみて、
何度か涙したことがありました。
私にはアートの良し悪しもわかりませんし、
知見もありません。
でも、
なぜか彼らの作品は、
惹きつけられるものがあるのです。
いろんな子のを、見てみたい!
そんな個人的な気持ちが、
実は今回のベースにあったりします。
まずは、うちのしんちゃんから
インストラクターの皆さんに、
『お子さんの作品自慢しようよ!』と言っても、
きっと皆さん、
『うちの子のなんて、、』と遠慮されるでしょう。
世の中には、
自閉症の方のアート作品が
高く評価されることもありますね。
うちも『せめてそんな才能でもあれば、、』なんて、
思うことしばしあるぐらい、
特別、とんがってません。
なので、
ちょっとしたストーリーとともに、
おくりたいと思います。
①この絵を描いた子について
特別支援学級に通う、
いま11歳のしんちゃんです。
しんちゃんは知的障害のある自閉症です。
字を書いたり読んだりは、
できません。
毎年増える教科書は、
きれいなままです。
学校では線なぞりのプリントをやっているので、
ランドセルにはこの『自由帳』しか入ってません。
5年間スカスカのランドセルに入ってる同じ自由帳に、ものすごく時々、
絵が描いてあります。
低学年のころは線だけでしたが、
3年生ぐらいから形がでてきました。
②ノートの落書き
これはなんでしょうか。
向きを変えると、
仮面ライダーのようです。
ある一冊の自由帳は、
この仮面ライダーが1ページにつき1つ描いてありました。
どのページを開いても、
この無表情の仮面ライダーが同じポジションで同じサイズで描いてありました。
時々、バリエーション違う子もいました。
4年生になると、
少し人らしきものが描けるようになりました。
そのうち、手や足が人間に近づいてきました。
5年生になり、数字が書けるようになりました。
まだ胴体はありません。
友達がでてきました。
つながってます。
近づいてきました。
手をつないでるようです。
ちょっと嬉しそうです。
しんちゃんには、
クラスに好きな女の子がいます。
手をつなぎたいのかもしれません。
5年生ももうすぐ終わり。
好きな女の子は、
いつもしんちゃんのこころの中にいるようです。
以上です。
ありがとうございました。
2/1(火)追記
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