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『デキタヨ!』を台所から増やしていこう

子どもと料理なんてイライラしちゃう?

近頃、“食育ブーム”で子どもの料理か大切だ、なんて言うけど何でだろう?

子どもとの料理なんて、つまみ食いするし、散らかるし、時間はかかるし、出来上がったものは‥ぐっちゃぐちゃ。危なっかしくて口うるさくなっちゃうし、結局最後はイライラしちゃう。こんな話をよく聞きます。

でもね、見方を変えてみてください。

★手を使った五感の刺激が、脳を育ててAIに負けない頭脳を作り出す!
★音の変化を聞き分けられたら、絶対音感に負けないアーティスト誕生!
★素材の変化を見て育てる観察眼は、今世紀最大のヒットを見通せる先見の目に!
★嗅覚・味覚が育てば、世界的最高峰のワインのテイスティングができるかも!
★料理の段取りで鍛えた思考力が、地球を救うロボットを開発する!

大袈裟…って思いました?
書いていて、私もすこーし思いました。笑

でもね、幼児期の過ごし方次第で子どもの可能性は無限に広がるんです!

●幼児期の五感への刺激は脳を育て、感覚器官を洗練させます。思考力、観察眼に加えて高い身体能力を身につけるためにも、感覚遊びは大切です。
●料理なら、特別な玩具なしで毎日感覚を使った体験ができます。
●作ることを通して食べ物への愛着を育みます。それが食べる意欲につながるのみならず、食べ物を通した世界の知識に関心を抱くこときっかけになります。
●自分で食事を作れた!その達成感が自信を育み向上心へと繋がります。
●素材と向き合い、誰かのことを思い料理をする。そんな時間が心を豊かに育みます。
●親子で台所に立つ時間がコミュニケーションを増やし、家族として・親子として・人と人としての絆を深めます。

こんな風に一つずつ料理に含まれる効果を紐解いていくと、そこにはまさに「人として育つ基盤」がぎっしりと詰まっているのです。

ただし、問題はそれをどう行うか。

モンテッソーリ教師として子どもの成長を受け止めてきた私は、我が子と過ごす毎日の中で「イライラする」ということが3年ほどありませんでした。(3年後何があったかはまた追々)もちろん、料理においても。大切なことは子どもの受け止め方と、ちょっとしたポイントに基づく環境の整え方なのです。
そこさえクリアすれば、子どもは自分の欲求をぐんぐん満たしてハッピーご機嫌に成長していくし、ママも心のゆとりを持って楽しく心地よく過ごせる。

そんなことに気づいた私は、この秘訣をたくさんのママに伝えていきたい。子どもの可能性を広げ、子育てを楽しめるママと育児の喜びを共感したい!と料理教室を通して発信していくことにしました。それがkids kitchen atelierデキタヨ!のはじまりです。

なんで台所からなの?

子どもと過ごす毎日、ママは育児の他にも家事をしなくてはなりません。そんな家事の中でも「食」に関する作業時間はかなりのもの。この間をいかに子どもに邪魔されずにやり抜くのか、そんな葛藤をするくらいならば親子で一緒に楽しく台所時間を過ごせたらママにとっても子どもにとってもストレスのない時間が増えるのではないかと思うのです。

親子で一緒に過ごせる時間には限りがあります。そんな有限な時間を心地よく。そして、食にまつわる楽しい記憶が巣立った後の子どもに残っていったら‥そんな思いを込めて、親子での台所時間を楽しく過ごせる提案をしています。


身につけるべき、生きる力

もともと、私は料理が全くできませんでした。18歳で家を出るまでお湯すらまともに沸かしたことはなく、独身時代は「1日の1/3の栄養!」と謳われたシリアルを日に3回食べて栄養完璧!と思っていたし、めでたく結婚できた新婚生活では張り切って冷凍食品オンパレードな食事づくりをして夫に帯状疱疹をつくってしまったほど‥。料理はもちろん、食べることの大切さなど、さほど考えたことのない人生でした。

こんな私が食への意識を高めたのが、妊娠・出産という女性ならではの一大イベント!お腹の中に新しい命が宿って初めて「食べるもので体が作られる」ということを実感。食べるものの質へと意識を向けはじめたのでした。

当時、モンテッソーリ教育の勉強をしていた私はモンテの学びと食の学びを同時に進めていくことで「このふたつ、どちらも生きていく上で大切だな」と痛感したのでした。

食べる力、食べ物を選ぶ力、食べ物を拵える力、それらは全て「強く生きていく」ために必要不可欠。さらに、食というものを大切に考えることができる人は、自然に生かされていることを感じられる人。そんな風に命を大切に味わって生きていけたら‥ちょっと最後は壮大な想いですが、そう思っています。

楽しい記憶とともに

幼少期の私はなかなかの偏食傾向で野菜はジャガイモとナスしか食べなかったし、お米の匂いはなぜか吐き気がしていたことを今でも覚えています。
さらに少食でもあったので幼稚園、小学校の給食は苦痛だったことも記憶に残っています。

なのに、なぜ今になって野菜もりもり自然食が好きになったのか?
確かな答えはわかりませんが、考えられることは2つ。

一つ目は、私の母が母乳の質を大切に育ててくれたこと。三つ子の魂百までなんて言いますが、初めて口にした食べ物の味に戻ってきているのかなと思っています。
(この考えに至ったのは、「母乳の質」なんて気にしたことなかったとハイカロジャンクフードを食べて授乳期を過ごした姉は、今もなおハイカロジャンク好きなのです。)

もう一つは偏食でも少食でも食事そのものが楽しい時間だったからこそ「食べたい気持ち」が大きくなっていったことです。給食は辛かったけど、友達と一緒に食べる時間は楽しく、友達の真似をして食べられるようになったものもあるし‥何より、食事を残して母に怒られた記憶がないのです!

この二つの要因を考えると、私は母に頭が上がらないなぁと思うのですが(ところがどっこい!我が母のびっくり食育事情も追い追い公開します。笑)やっぱり楽しい環境が何よりなんです!

だから、kids kitchen atelierデキタヨ!でも親子で楽しく作れる、家族で楽しく食べられる、を大切に伝えていきたいと思います。お

お教室info

親子料理研究家 いしづか かな
教室の拠点は湘南・藤沢市にて未就学児対象
・親子料理体験WS・単発レッスン・定期レッスン
・ママ向けオンラインレッスン(食育/親子料理)
・特別講座や講演での出張依頼受付致します
・監修事業、執筆依頼もご相談ください

HP https://ishizukakana.com
instagram @dekitayo_montessori


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