教材をコピーして利用する事の是非


背景

保護者から「そのまま書き込んで良いのですか?」「コピーして、それに書き込んだ方が良いのですか?」と聞かれることがあります。
何度も繰り返し、使用したい場合はコピーして使ったりしたいですよね。
それについての考え方を記します。
塾が生徒さんのためにコピー配布しても良い方法についても記載します。

前提

まず、参考書や教材は多くの場合、出版社が出版、販売委託や販売を行っています。
これらの出版物に絞ったことだと思ってください。
基本的には、お店で買った参考書や問題集と考えてください。

やってはいけないこと

学習塾が学習塾所有の参考書を生徒さんのためにコピーすることがNGとなります。
学習塾が自社の運営のため、1冊分の参考書代しか払っていないのにコピーして、生徒に配るのは、著作権のうち複製権を侵害することになります。
参考書を出版した側の、「コピーしないで、必要な分だけ買ってください」という権利を守っていることになります。

ただし、生徒が自分のために塾内の棚に陳列している参考書や問題集を自分のためにコピーするのは適法とされているようです。(個人的にはNGになった方がいいと考えています)


やってもいいこと

私的利用、つまり家庭内で完結するのはOKとしています。
親が参考書を買ってきて、親がコピー機でプリントなどをコピーして子どもに与える場合はOKという事となります。
上記の、「棚においてある参考書を生徒さん自身にコピーしてもらう」のは現段階で適法のようですが、おすすめはしたくありません。


親は、塾はどうしたらいいの?

親は、自分の子どものためにコピーする事は全く問題ありません
自宅に遊びに来た子どもの友人に配布するのは本来NGとなります。

塾は、前述の「自分でコピーしてもらう」方法を採用しても法的には問題ない事になっていますが、おすすめ方法としては、
JRRC」と「包括契約」を結んで、「1ページ1部あたり4円支払う」事です。
5ページを10人に配布する際に、200円費用計上する。
ー 5(ページ)× 10(人)× 4円 ⇒ 200円 かかります
 (あれ?思ったよりかかる?)



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