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私はだまされたのか

先日、大阪のど真ん中を歩いていたら、向こうから歩いてきた一人の男性から声をかけられました。「道を教えてほしい」と言うのです。

「二号線はどこですか」と聞くのです。私だって大阪の事なんかわかりません。そう言ったのですが、大通りの方を見ると、道路標示に「2」とあったので、「これかも分かりません」

ここで、別れたら良かったのですが、一瞬タイミングを逃してしまいました。
「お財布を落としてしまって」
「警察に行ったら、身分証明書を、と言われた」
「姫路まで行きたい」

そして
「200円、いや300円貸してもらえませんか」と言います。
「お腹がすいた」

鞄も何も持っておらず、雨も降ってきたのに、傘も持っていません。
身なりも、あまりきれいじゃない。

私は困りました。
300円。出せない金額ではありません。
この人の言うことを信用していいのだろうか。

迷いましたが、300円という金額なら、だまされても良いと思いました。
これが千円とかだったらどうしたか分かりません。

「あなたのことを疑っているわけではないけど」
と、訳のわからないことを言いながら、300円渡しました。

これ以上話をすると、やっかいだなと思って、その場を離れました。

家に帰って夫に言ったら、
「道は教えたらいいけど、お金を渡す必要は全然ない」と言われました。


あの時私は、確かに東に向かって歩いていました。
だから、あの人が歩いて行った方角は西、姫路方面です。

大阪→姫路は、90㎞くらいらしい。
歩けない距離ではないけど、現実的ではない。

何で、姫路だったのだろう。
何で、300円だったんだろう。



あれからどうしたのでしょうね。

ちなみに、私はよく道を聞かれるタイプです。
大阪は知らないよ。



*ヘッダーはお借りしました。都会に行くとキョロキョロする。

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