スカウトされた話
大昔のことだが、長男と子育てサークルのようなものに通っていた。
就園前の子どもたちをいろいろと遊ばせてくれるという、よくあるグループだ。
指導してくださる先生がいた。明るくて、体が大きくて、ハキハキしている元気な先生だった。
そのサークルの最終日、私はその先生に声をかけられた。
「ソフトボールをやりませんか」
チームの監督という。
ソフトボール!
やったことはない。
バレーボールはずっとやってきた。
小さな中学校の中庭でやっていた時から、高校、大学と続けてきた。地域のクラブチームにもいたことがある。
なんで、行く気になったのかは覚えていない。面白そうと思ったんだろうな。グローブを買った。次の月から、私はまだ小さかった長女を連れて、練習に参加した。
週2回の練習が待ち遠しいくらい楽しかった。
今思い出した。回数は少ないけど、河川敷でも練習することがあった。打ったボールが川に入ったときのために、虫取り網を持っていった。
ママさんソフトのリーグ戦があった。チームは、結構強かったと思う。ピッチャーは年配(その頃はそう思っていた)の人で、いいボールを投げるのだ。
私も試合に出させてもらった。守備は外野だったと思う。よく覚えていない。
バッターボックスに立って、バントのサインを見逃し、すぐに交代となった。こういうことはよく覚えている。
あの頃、バイクなんか乗っていないから、自転車で走り回っていたんだろうな。若かったな。
それから引っ越しをしたので、そのチームとはそれっきりになった。
そして思うのだ。あの時、先生はなぜ私に声をかけたのか。
考えられるのは、私の体格だ。私は昔も今も、ガッチリ体型だ。
体格だけで、スカウトされたのだ。
どうだ!すごいだろう。
この前、テレビの探偵ナイトスクープで、ソフトボールをやっているお母さんが出た。それで、「私にも、そんな時代があったなあ」と思い出したのだった。
ユニホームを着た写真が残っている。(どこかにある)
今は走れない。まともに歩けない。オリンピックの選手とか、神様にみえる。
私の「運動記録」
*ヘッダー、お借りしました。
絶対、こんなにカッコ良く打っていなかった!
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