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誰にも甘えられない


この前自宅で転けた時の話です。

  右肩は動かすと痛いので、服を着るのもままならず、
着替えにどれだけ時間がかかったことか。
  左胸も痛いのだけど、左腕に頼るしかありません。
その左胸も、咳をすると響き、夜眠れないくらいでした。一晩だけですが。

 布団ですので、寝たり起きたりも大変でした。
そんなとき、誰かに「痛いんだよー」「大変なんだよー」
と弱音を吐きたくなりました。

 そしてその時、「あ、誰にも甘えられないんだ」と思ったのです。

 夫は、ちょっと違う。
私たち夫婦の場合、現状は伝えるしそれなりに心配はしてくれるけど
甘える存在ではない。

 レントゲン撮って骨には異常なかったら、それ以上は心配しません。
「年取ったら治るの遅いな」とは言うけど。

 子どもらは遠くです。
でも、子どもらに心配はかけたくありません。

 
 その時に思ったのは、今は亡き母でした。
それも、子どもの頃に戻って、
外で転んで擦り傷を作って「おかあさーん」と泣きながら帰ったときのような。

 つまりは、ちょっと弱気になって、
子どもの頃に戻って甘えて泣き言を言いたい。

その時の気持ちを突き詰めて考えたら、
そんな感じがしました。


 母なら私が子どもだろうが、大人だろうが
誰よりも心配してくれたに違いない。

 大人になっている今の私は、
母が生きていたとしても、きっと「心配かけられない」と思ったことでしょう。

 子どもと親はどこかで立場が逆になる。
親はいつまでも親だけど。


 ひょっとしたら、母でも誰でもいい、誰かに甘えたかったのでしょうね。

 ちょっと恥ずかしくもありますが、
心にふと浮かんだ気持ちを書いてみました。

 もう怪我は大丈夫です。



実家にもあじさいがあります。そろそろ咲くかも。

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