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ハッピーおばあちゃんでいたい~新聞より在宅医の話

夕刊に、在宅医療の医師の話が載っていた。在宅医というのは、高齢者宅や介護施設を定期的に訪問してくれる医師のことだ。わかりやすかったので、概要を紹介したい。
(ご興味のある方はどうぞ)

朝日新聞 2024年 7月6日(土)夕刊
タイトル
「いま聞く 超高齢社会、在宅医の処方せんは」

記事の前文より

・日本は超高齢化社会。65歳以上の人口割合は約29%。
・医療介護人材は大きく不足、財源不足も深刻。
・2025年問題・・・団塊の世代(1947~1949年生まれ)が後期高齢者になり、医療介護の提供体制が追いつかなくなる問題のこと。


佐々木淳医師へのインタビュー

・2025年問題は、最悪の状況にはなっていない。
・今の75歳は元気。10年前の75歳と違う。
・問題は、医師の偏在や不足。その中で、在宅医療の需要は高まっている。
・在宅医の条件の「24時間体制」に抵抗がある医師が多く、近年は横ばい。
・在宅医の訪問は、月2回だが、1回に減らしたらどうか
・減った分は、訪問看護にフォローしてもらう。


本文より

・看護師も不足。
・2025年問題の次は、2040年問題。団塊ジュニア世代が高齢者になる。
・40年には医療・介護人材が100万人近く不足、認知症患者も584万人と見込まれる
・特に、独居高齢者への対応は喫緊の課題。

佐々木医師の話

・大切なのが、高齢者同士、高齢者と若い人たちを結ぶ「糸」の重要性
・人とのつながりがあるかないかは、「一定本数のたばこを吸うか吸わないか」などよりも寿命を左右することが研究でわかっている。

・定年後に、つながりをつくろうといっても難しいので、30代~40代のうちにつながりを見つけておくとよい。

・注目するのは、労働力としての高齢者。働けるうちは働けばいい。たとえ障害があっても認知症があっても、働くことはできる。

・テクノロジーの進化や介護ロボットの普及も進むと思う。

・ハッピーに人生を謳歌する高齢者を増やさないといけない。元気な「スーパーおじいちゃん」みたいに、年を取るのも悪くないよと、イメージを変える。


夕暮れ時は美しい

【私の感想】

わかりやすかった。
*少子高齢化は待ったなしである。65歳以上の高齢化率は、地域によっては優に30%を越える。介護医療人材の大幅な不足は深刻だ。ヘルパーさんだって、見つからないのだ。介護職も。

仕事をしていたとき、熱心な在宅医療の先生方にお世話になった。看取りも自宅でしてもらった。24時間体制って大変だと思う。そして、訪問看護が助かる。

*医療もそうかもしれないが、介護の問題は、実際に自分や家族の身に降りかかってきて、初めて「どうしたらいいんだ」ということになることが多い。聞いておくことだけでも大事と思う。

*高齢者の生活にとって、「つながり」がとても重要って重要。一人暮らしでも、どこかでだれかと繋がっていてほしい。糸は細くても良いから。孤立は良くないのだ。


今の75歳は元気、昔の75歳と違うというのは聞いた。

それぞれの事情があり、高齢者の生活も厳しい。
自分だって、これから何年生きるか分からないけど
「スーパーおばあちゃん」にはなれなくても、「ハッピーおばあちゃん」でいたいな。これは本当にそう思う。



※ヘッダーお借りしました。ハッピーおじいちゃん。

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