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ひとりの本好きが、本好きの友だちと交わす往復書簡。

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読んだ本について手紙を書く。本好きから本好きへと書く手紙。往復書簡。手書きの必要はありません。ここから始まった往復書簡がいくつもあります。あなたの手紙、待っています。
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#小林秀雄

「ことば」という大河にたゆたう——ヘルマン・ヘッセ『シッダールタ』、ガブリエル・…

拝啓 一日の気温差はいまだに激しいものの、快い風がそよぐ時節になりました。窓を開けると金…

既視の海
8か月前
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刻々と変化し続けるもの、それでも変らないもの——小林秀雄『無常という事』『歴史と…

拝啓 九州の災害の報に胸をいためつつ、関東の酷暑も災害のようです。ただ、天気予報の「体温…

既視の海
11か月前
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身を賭して成し遂げるものは何か——かんべむさし『車掌の本分』、上橋菜穂子『バルサ…

拝啓 夏至をすぎれば梅雨も折りかえし。ただ近ごろは、そぼ降るよりも篠突く雨ばかりに思われ…

既視の海
1年前
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骨董はいじるもの、欲望は愛でるもの——アントワーヌ・ロラン『青いパステル画の男』…

拝啓 冬至からひと月近くたちますが、日は低いままですね。ただわが家では、その低い日差しが…

既視の海
1年前
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【9通目】死を前にして人が求めるものは——宮野真生子・磯野真穂『急に具合が悪くな…

拝啓 いつもは季節感のある書き出しをしようと心がけているのですが、今回は興奮か混乱か、ま…

既視の海
1年前
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【8通目】あなたと一緒にフラヌールしたい——高原英里『詩歌探偵フラヌール』【書評…

拝啓 突然ですが、あなたは朝一番で耳にした言葉や、偶然に聴いてしまった曲の一部が終日、頭…

既視の海
1年前
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