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ひとりの本好きが、本好きの友だちと交わす往復書簡。

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読んだ本について手紙を書く。本好きから本好きへと書く手紙。往復書簡。手書きの必要はありません。ここから始まった往復書簡がいくつもあります。あなたの手紙、待っています。
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2023年1月の記事一覧

「共犯」に、なりたい。——トレイシー・シュヴァリエ『真珠の耳飾りの少女』【書評】

拝啓 十年に一度という寒気が通りすぎようとしています。乾いた東京の空にも雪が舞いました。…

既視の海
1年前
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「お」の抽斗をつくりたい

拝啓 この冬で一番の寒気が近づいているなかで、あなたの言葉一つひとつが胸をじんわりと暖め…

既視の海
1年前
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骨董はいじるもの、欲望は愛でるもの——アントワーヌ・ロラン『青いパステル画の男』…

拝啓 冬至からひと月近くたちますが、日は低いままですね。ただわが家では、その低い日差しが…

既視の海
1年前
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【第10信】「あわい」を見つめ考え続ける——吉田篤弘『雲と鉛筆』【書評】

拝啓 午後になり、西日が机のうえに差し込んできました。夏にはうっとうしい西日も、冬ならば…

既視の海
1年前
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【9通目】死を前にして人が求めるものは——宮野真生子・磯野真穂『急に具合が悪くな…

拝啓 いつもは季節感のある書き出しをしようと心がけているのですが、今回は興奮か混乱か、ま…

既視の海
1年前
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