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デヤブロウの銭湯巡り&銭湯語り

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都内オススメ銭湯の紹介や、銭湯での出来事、湯に浸かりつつ考えた雑感などを並べていきます。
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記事一覧

【銭湯巡り】江戸川区・吉野湯/光の変化に心が癒されるリノベ銭湯

 先日、幕張メッセの「ワンダーフェスティバル2023夏」に行ってきました。  プラモデルやフィギュア、ハンディクラフトなど様々な展示が集う趣味人の祭典で、非常に楽しいイベントだったのですが…それと同じくらい印象的だったのは、ひたすら暑かったこと!最寄りのJR海浜幕張駅からメッセまで、数分の距離をあるくだけでももう汗だくに…もう暑すぎ!  そんな時こそ銭湯に入りたくなります。幕張メッセからバスで幕張本郷駅まで行き(※帰りの海浜幕張駅はメチャクチャに混むので回避)、総武線で都

【銭湯巡り】大田区・黒湯の温泉 ゆ〜シティー蒲田/湯上がりの飲み&カラオケが大賑わい!

 羽田空港に程近い街、蒲田。  特撮ファンや庵野秀明ファンにとっては「シン・ゴジラ」序盤でゴジラ第2形態(いわゆる『蒲田くん』)が大暴れした現場としても印象深いですね。  そんな蒲田が、実は都内でも屈指の温泉街だと言うと「え?蒲田が!?」と(某内閣総理大臣風に)意外がる人も少なくないかも。東京の臨海部では太古の海水に由来する黒湯の温泉に浸かれる場所が多く、特に大田区内に数多くあります。  その一つ「黒湯の温泉 ゆ〜シティー蒲田」に行ってみたところ、銭湯だけでなくカラオケも

【銭湯巡り】新宿区・世界湯/馬場歩きの後で行ける早大生へオススメ銭湯

 実は私、こう見えても早稲田大学出身です。  学生時代には早大から高田馬場までの通りを歩いて帰ることがよくありました。いわゆる「馬場歩き」と呼ばれる行動で、早稲田から高田馬場までのバス代や電車代を浮かすためでもありますが、この通りには古書店、ラーメン屋、カフェなど学生への甘い誘惑…もとい学生向けの見所も多く、ずいぶんお世話になったものです。  また、到着点にあたる高田馬場も、早大生が集まる街という印象が強いですね。  その高田馬場からさらに西側に歩いていき、横道から住宅街に

【銭湯語り】裸一貫になるとその人のマナーとか態度とかも裸になるよね、という話

 当然といえば当然ですが、銭湯は「裸の付き合い」の空間です。今回はそんな銭湯での「マナー」に関する小話。 ◆銭湯あるある、ちょい迷惑or大迷惑な人達 衣服で身を包むことなく、世俗のしがらみや飾り気から開放されて湯に浸かって心身が解される時間。そうすると気の緩みから、私たちの態度、姿勢、そしてマナーが如実に表れます。  もちろん、この空間で大半の方々は周囲に配慮しつつ静かに入浴を楽しんでいるのですが、その一方で、一部の方々のマナー違反が悪目立ちすることも、残念ながらよく見かけ

【銭湯語り】喉・鼻の辛さを半身浴に助けられた話

 お久しぶりです。今回の銭湯語りは半身浴についての小話です。 ◆GW中に謎の喉・鼻トラブルを発症 この記事を読まれている皆様、今年のゴールデンウィークはいかがお過ごしでしたでしょうか?コロナ禍が落ち着き、自粛ムードも無くなってコロナ以前の大賑わいとなった今回のGWを、健康に過ごせましたでしょうか。  僕の場合は、残念ながら全くの健康で無問題とは言い難い状況でした…  実はゴールデンウィーク中ずっと鼻の調子が悪く、鼻の痒みや違和感が強く、鼻水や痰が止まらない状況だったので

【銭湯巡り】中野区・松本湯/入口にスッポンモドキ!時代とともに進化するウェルビーイング銭湯

 のっけから銭湯とは直接関係ない話題ですが、「WIRED」という雑誌の日本語版を購読しています。  雑誌のテーマは先端科学技術や環境問題、最新ガジェットやテクノロジー、そしていま話題のウェルビーイングなど様々。読んでいて未来世界の雰囲気がして特に好みです。  最新刊では「リトリート」という概念が特集されていました。本来は「撤退・退却」という意味ですが、転じて「日常のストレスやトラブルから距離を置いてリラックスし、幸福を高める」ということのようです。  その中のとある特集

【銭湯語り】サウナはストレス解消にも凄く効く!

 今は「銭湯に行くのはサウナのため」「むしろ銭湯≒サウナ」という嗜好やスタイルの人も多いでしょう。僕も好きですサウナ。今回はそのサウナで心が軽くなったという小話。 ◆仕事でイヤな事がありました。 普段サラリーマンをやっていると、当然ながら良い事悪い事と色々あるもので、特に悪い方は長々と尾を引きがちなものです。  僕自身、先週の末にそうした出来事がありました。  「考えてみれば確かに僕の落ち度だけど、でもあそこまでガミガミ言う事はないじゃないか。それに一緒に怒ってた例の件は

【銭湯巡り】中央区・十思湯/歴史の香り漂うアツアツ「新顔」銭湯

 日本最大の電気街にしてオタク・サブカルチャーの街、秋葉原。  下町的な雰囲気を色濃く残し、「甘酒横丁」なども有名なのんびりストリートの人形町。  その狭間にあるのが小伝馬町、その一角に位置するのが今回紹介する「十思湯」になります。  十思湯の経歴はかなり異色です。昭和の前期〜中期に創業という老舗銭湯が多い中、十思湯の創業は2014年なので、銭湯業界では圧倒的に「新参」と呼ぶべき存在。しかも、かつて存在した「十思小学校」の跡地にある公共施設「十思スクエア別館」の一角が所在地

【銭湯語り】映画「湯道」レビュー 〜全編お風呂愛100%!正統派の銭湯コメディ〜

 2月23日に公開された映画「湯道(ゆどう)」。銭湯好きを公言する身として早速チェックせねば!との思いから観に行ってきました。  この映画を知ったのは昨年12月に「世田谷温泉 四季の湯」を出たあと、千歳船橋の居酒屋で一人酒をしていた時のこと。  お店のお兄さんとの雑談中にたまたま銭湯のことが話題になり、その時にお兄さんが情報をくれたのが切っ掛けでした。  なので、今回は千歳船橋の居酒屋のお兄さんに向けまして「ありがとう!あの映画、面白かったよ〜!」という感謝を込めつつ、簡潔

【銭湯語り】体に良い?良くない?水風呂についての雑感

 この記事を読んで頂いていて、かつ普段から銭湯に通われている方に質問です。銭湯の浴室から出る前に、最後に入るのはどの湯船ですか?  「ぬるめの湯船でゆったり」「泡が出るやつ」「ガッツリ熱湯」など、好みや体質によって様々だと思います。  僕の場合、銭湯のラストは必ず水風呂にしています。汗っかきな体質で、体が温まったままだと上がった後も汗が止まらないため、冷水で体をサッと〆て粗熱を取り、余計な汗が流れ出るのを抑えるためです。  …こうして書くとお料理の茹で物か何かみたいですね…

【銭湯語り】肌健康と銭湯について

 銭湯やお風呂に関わるものとして、おそらく気にする人が多いだろう「お肌」。今回は銭湯とお肌について、僕なりの経験や私見を書き綴ってみます。 ◆正月休みの帰省中に母が一言 毎年、正月は必ず実家に帰るようにしています。  2020年の新型コロナの症状が一番強い時期は、ワクチン接種も殆ど進んでおらず、都内で寂しい大晦日を過ごしました。  最近はコロナの症状や弱まったことや、ワクチン接種がだいぶ普及した事もあって、以前に比べて格段に都外への往来がしやすくなりましたね。  そん

【銭湯巡り】豊島区・五色湯/黒に心が整う五行リノベ銭湯

 今でこそ都内在住ですが、実は埼玉県育ちです。  そのせいかどうかは知りませんが、仕事や趣味の街歩きなど歩くことが多いのが、埼玉県民御用達タウンと呼ばれる豊島区は池袋。でも今回は池袋の話ではありません。  ブクロを一巡りして用事を一通り済ませた後は、十数分ほど散歩して椎名町へ行くことが多いです。  駅前の美味しいうどん屋や、その近くにあるカフェ併設の寺社など、こじんまりとした街並みやアーケードの中にさりげない見どころが多い椎名町。高速道入り口辺りの開けた雰囲気も好きです。

【銭湯語り】サウナで見つけた手話(?)と多様性

 銭湯には色々な年齢、色々な雰囲気の人が訪れます。  週一回は通っている行きつけの銭湯でも、仕事帰りのサラリーマン、部活が終わった後の学生さん達、近所にお住まいのご高齢の方々など、客層は多種多様。  そんな中で先日、ちょっと印象深い人達を見かけました。 サウナで見かけた2人 銭湯に入る時はまず体を洗って、ぬるめの湯、熱めの湯につかり、水風呂でいったん体の熱を取ってからサウナに入っています。  サウナルームに入り、熱気で汗をかきつつTVモニターを見ていると必然的に、僕以外の

【銭湯巡り】台東区・鶴の湯/ラドンの心地よさに唸る下町銭湯

 埼玉の親元を離れ、東京で暮らし始めたのは9年ほど前。  最初の住まいは台東区・浅草のワンルームだったのですが、そこへ引っ越した時、手続き上の事情でガスが転居初日だけ使えないことに。これではお風呂にも入れません。  新生活の初めからこんなん大丈夫なのかと不安がりつつ、その旨を不動産屋さんに相談。すると「それなら近くに良い所ありますよ〜」と紹介して頂いたのが、浅草寺裏手から遠くない所の、とある一軒の銭湯でした。  そこが僕にとっての初銭湯で、ここから都内の銭湯通いがずっと