【銭湯巡り】江戸川区・吉野湯/光の変化に心が癒されるリノベ銭湯
先日、幕張メッセの「ワンダーフェスティバル2023夏」に行ってきました。
プラモデルやフィギュア、ハンディクラフトなど様々な展示が集う趣味人の祭典で、非常に楽しいイベントだったのですが…それと同じくらい印象的だったのは、ひたすら暑かったこと!最寄りのJR海浜幕張駅からメッセまで、数分の距離をあるくだけでももう汗だくに…もう暑すぎ!
そんな時こそ銭湯に入りたくなります。幕張メッセからバスで幕張本郷駅まで行き(※帰りの海浜幕張駅はメチャクチャに混むので回避)、総武線で都内に帰る途中、平井駅に途中下車。
駅から住宅街を徒歩7分ほど歩くと「吉野湯」が現れます。
建物自体は昔ながらの宮造り銭湯ですが、2020年9月にリニューアルオープンしており、その設計をされたのは銭湯リノベで有名な今井健太郎氏。入ってみると、ムシムシした夏の暑さをスッと拭い取ってくれそうな、とてもスッキリで良いお湯でした。
◆新型のデザインと伝統の温もりの折衷した入り口
吉野湯の入り口をくぐると、玄関の靴箱が落ち着いた青色で、爽やかな印象を受けます。
フロントのすぐ右手には、テレビを楽しむことができる休憩スペースあり。
ゆっポくん人形も飾られています。
一方、フロント左手には立派な庭を堪能できるベンチ席が配置されています。こちらの庭は脱衣所からも見ることができます。
インテリアはリノベ後で最新型ながらも気取った感じではなく、地域の人々との絆を大切にする雰囲気が感じられます。
窓枠などにはリニューアル前の銭湯の名残が垣間見え、歴史と新しさが融合した空間となっています。それも吉野湯の魅力の一部と言えるでしょう。
◆白くてスッキリ爽やかな浴室内
吉野湯では入浴料520円のほか、フェイスタオル&バスタオルを70円でレンタル可能。サウナがないことを勘案しても非常にリーズナブルですね。
脱衣所に入ると、ロッカーが爽やかな青緑色で目を引きます。木質の天井と丸っこい吊り下げ照明も穏やかな雰囲気を醸し出しており、入浴前からリラックスした気分にさせてくれます。
浴室内は白タイルを基調としつつ、清涼感を感じさせるミントグリーンが所々に配されたデザイン。奥側の壁には富士山のペンキ絵が描かれており、リノベ銭湯としての新しい要素と、昔ながらの伝統が見事に融合しています。また、浴槽には湯温ごとに異なるタイルの色が使用されており、利便を兼ねた高いデザイン性が窺えます。
浴槽の種類は以下のとおり。
・炭酸泉
丸っこい水色のタイルを使用した浴槽で、5〜6人がゆったりと入浴できます。
・中温風呂
L字型の浴槽で、若草色の三角タイルが特徴。電気風呂やマッサージ風呂も併設。電気風呂は刺激が少なめなので、初心者の方も安心して利用できます。
・高温風呂
深い青緑色の三角タイルが印象的。42度のお湯でじっくりと身体を温めることができるので、サウナがない吉野湯ではこの浴槽での温冷交互浴がおすすめです。
・水風呂
タイルは丸っこい白色。3人ほど入ることができ、冷えすぎず熱すぎない絶妙な水温です。
◆浴室内の採光・ライティングがお見事
吉野湯の浴室は、宮造りに特有の高天井ですが、ちょっと独特な点があります。湯気を抜く窓が、左右だけでなく四方にも設置されているのです。
そのおかげで、晴れていれば日中は爽やかな陽光がずっと室内に差し込み、夕方〜日没にかけては日の傾きに伴う光と陰りの変化を楽しめます。夜には穏やかな間接照明が浴室内を柔らかく照らし、日中とはまた違った趣となります。
また、炭酸泉、中温風呂、高温風呂、水風呂はどれも壁沿いに配置されているので、どの浴槽からでも高天井を見上げながらゆったり浸かっていられます。適温のお湯や水に体重を預け、身体のこわばりをほぐしつつ、高天井を見上げる時間はまさに癒しのひと時です。
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