野口さん2

野口あすか

「魚も果物もお米も、西条の食材はどれも美味しい。水が美味しいとインスタントコーヒーですら美味しく感じる。」と野口さん。美味しい食材をもっとたくさん知りたいと「Fan to Farm~未来の農業を考える~」プロジェクトを担当する一児の母だ。

西条市出身で大学進学と同時に県外に出て、主に建築業に携わっていたそう。せっかく西条に戻って仕事をするならば人とつながっていける仕事をしたいと思ったという。さらに出産、子育てを経験。そこで子どものためにも大好きな西条の野菜や果物をもっと知り、もっと広めていきたいと思い”食”に関する仕事を選んだのだそう。今までの建築と分野は違えど、食も生活に密接に関係しているという日常生活には欠かせないものと語る野口さん。

〜未来の農業を考える〜という壮大なテーマだからこそ、日常の小さなことに目を向け”小さな楽しい”を感じられる活動をしようと考えた。現在は、活動の第1弾として野菜や果物のジュースのデリバリー事業に向けて準備を進めている。

実父の体調不良がきっかけで西条への帰郷を決意したという野口さん。父の体調不良の原因を調べていく中で、ビタミンや食物繊維の栄養を摂ることが重要であるとわかってきた。調べれば調べるほど、体調不良の原因のほとんどが食に関することだったという。食材の栄養を摂ることは、病気になりにくい身体になり、薬に頼りきらない生活ができると考えたそう。また、健康に関する情報を集めていく中で、日本の果物消費量が減っているということを知ったという。果物はひとつひとつに栄養素と効能を持っている。ただ、現代の果物は嗜好品として嗜んだり、お土産として使われることが多くなり高価になっていて手が出しにくい。野菜や果物をたくさん摂れることを事業としてできないかと考え、野菜や果物のジュースを販売するキッチンカーのジュース屋さんにたどり着いたという。
子どもと散歩する時や図書館に立ち寄った時、日常の合間にキッチンカーのジュース屋さんがあれば”小さな楽しい”をきっと感じられるだろう。そう考えた野口さんはキッチンカーでジュースを販売をすることに。キッチンカー事業のスタートは2020年を目標に進めているそう。現在は農家の人と情報交換をしたり、ジュースの試作段階に入っているという。

生産者の顔が見えることで安心感を持って産直市場を利用する人が多いように感じると野口さんは語る。キッチンカーでのジュース屋さん事業でも生産者の情報を発信していきたいという。生産者と購入者の距離が近くなるような活動もしていきたいと語ってくれた。

written by YASUKO http://yasu-k.com


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