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山中裕加

”地域資源を可視化し、その魅力を伝える”事業を展開する山中さん。建築デザインや、不動産の企画・運営に携わってきた経験を活かし、人と人・人と地域のつながりを増やす場をデザインすることで、西条市の魅力を高めていきたいという。

中でも、一番力を入れている事業が地域の人との商品開発事業。「商品開発の過程を誰かと共有していくことで、より地域を知ることができると思う」と山中さん。その商品作りにたくさんの人に関わってもらえるような場をつくり、商品としてより多くの人に届けるための知恵を出し合い、工夫して形にしていく。地域の魅力や問題点を知る上で、その過程のひとつひとつが大事だという。

就任から約半年、西条市の問題点も少しずつ見えてきたという山中さん。その中で【竹林・人工林・棚田】をテーマに商品開発をすることに。これらはかつて資源として活用され、暮らしに欠かせない存在だった。現在は放置され、整備することに費用がかかるところが少なくない。こういった課題解決をテーマに、10個の商品開発プロジェクトを立ち上げる準備を進めている。この商品開発を通して誰でも参加できるイベントなども開催。私たちの知らない地域の魅力や問題を学べる場にもなるだろう。

そんな山中さんの原点は小さい頃によく遊びにきていた、西条市内にある祖母の家。高台にある家から眺める川と山並み、そして畑と田んぼ。朝から日が暮れるまで走り回っていた美しい景色が今でも忘れられないと語る。しかし、高齢化や人口減少が進む集落では人の手が行き届かなくなり、記憶に残っているかつての美しい景色は少しずつ変化している。だからこそテーマとした竹林や人工林、棚田に新たな価値を見出し、田舎の豊かさを維持させられるような商品開発をしていきたいという。

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私たちも気づいていない地域資源はたくさんある。例えば、愛媛民藝館。なんと四国で唯一の民藝館という貴重な文化資産にも関わらず、西条市民である私たちもほとんど訪れることがない施設だ。山中さん自身も移住前にリサーチをするまで知らなかったというが、訪れてみると空間の心地よさを実感。この空間を利用した西条市にない映画館を作るというプロジェクトがスタート。2020年1月からシネマイベントの定期開催を予定している。この映画館をきっかけに、愛媛民藝館という空間と人を結びつけていきたいという。

事業のコンセプトは”地域のクリエイティビティを1%あげること”と山中さん。増えていく地域課題に対して、「誰かがやってくれる」ではなく「みんなで工夫しながら協力して、解決していく」。そんな意識を持つ人が増えれば、地域として良い循環が生まれるのではないかと考えているそう。だからこそ、たくさんの人とさまざまな視点で商品を作っていきたいという。より楽しい地域をつくるための商品開発に興味のある人はぜひ活動に参加してみよう!

written by YASUKO http://yasu-k.com/


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愛媛県西条市のローカルベンチャー事業の一環で活動しているNext Commons Lab西条です。都心部から移住してきた起業家が、西条市でどんな活動をしてどんな変化を生み出すのか。楽しみにしてください。