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私たちは「自信」のある仕事しか選べない【キャリア自己効力感①】

この記事では、キャリア選択を考えている就活生や転職活動中の方にぜひ知ってほしい【キャリア自己効力感】について書いてみます。

仕事を選ぶとき
何を基準にするでしょう?

まずは
その仕事に興味・関心がもてるか
じゃないかなと思います。

そこから
色々条件を見ていって
最終的に1社へ決めるわけですが・・

でも実は
自分でも気づかぬうちに
選択肢を狭めてしまう
ちょっと注意が必要なもの

それが「自信」です。

私たちは
自信がない仕事は
選ぶことができないのです。

逆に言うと
自信が持てるものは
選択肢として持っておける。

キャリア選択において
自分の「自信」と向き合う事
とっても大切だと思いませんか?

この自信のことを
心理学者のバンデューラ氏は
【自己効力感】と定義しています。

自己効力感とは?
自分がある行動についてしっかりとやれるという自信(効力感)のことである。自分の行動について自分自身でコントロールできているという信念、さらに、自分が周囲からの期待や要請にきちんと対応できているという確信である。

難しく書いてありますが
一言でいうと
「私これできそう!」
という感覚が持てるか、です。

実際にできるかどうかではなく
できるかも、と思えるか?

・・わ~~
わたし自己効力感低めだわ・・

と落ち込む必要はありません!

なぜなら
自己効力感は変化するからです。
バンデューラ氏は
ちゃんと自己効力感を高める
方法についても教えてくれています。
(ありがとう、バンデューラー!)

自己効力感が
キャリアの選択肢を
狭めたり広げたりすること

まずはそのことを
知っていただき

その上で
自己効力感を高め
キャリアの可能性を
広げられるような
就職活動・転職活動ができるよう

この記事が少しでも
ヒントになればうれしいです。

自己効力感とキャリア選択

ちょっと極端な例ですが
例えば「YouTuber」に興味を持ったとします。

なりたい職業ランキング 上位!

好きなことを仕事にできるっていいな!
一攫千金狙えるし夢もある!

そんな風に憧れを持ったとしても

成功してる人は一握りだし・・
動画の企画や編集も難しそう・・

自分には無理だろう
と諦めてしまったなら

キャリアの選択肢を
狭めていることになりますよね。

実際のキャリア相談でも
こういった場面には
よく遭遇します。

一番多いのは
営業職に対する
ネガティブな反応かも。

お話を聞く限り
「この方は営業に向いていそうだな」
と第三者視点で感じても

ご本人としては
「向いてない」「できない」と
思われていることがあります。

(もちろん、それ自体はとっても大事な感覚です!)

実は人の自己効力感は
それほど実態を正確に
反映しているわけではなく
かなり主観的なもの。

ご自身が実力を発揮する機会を
逃してしまうことは
自己効力感を高める機会も
失うことになります。

そうすると
より生き方働き方の選択肢が
狭まってしまうことがあるので

自分には無理!と放り投げてしまう前に
次の「4つの情報源」について
考えてみましょう!

自己効力感を高める4つの情報源

①遂行行動の達成
②代理的経験
③言語的説得
④情動的喚起

この4つが
自己効力感を高めてくれるのだそう。

それぞれどのように
確認していけばいいのか
私なりの理解と問いを
置いておきます。

①遂行行動の達成

いわゆるガクチカで聞かれるような
「これは自分なりに頑張れたな」という経験です。

実際の結果がどうだったかよりも
本人が自分でやり遂げたという
実感
が持てているかどうかが重要です。

転職活動中の方は
ぜひこれまでのキャリアで
そういった経験がなかったか
書き出してみてください。

小さなことで構いません。
なぜその経験が自分にとって
大事なものになったのか
理由まで深堀できると
かなり自己理解の助けになると思います。

自分にはそんな経験ない・・
と仰る方でも
キャリア面談を通して
よくよくお話を聞いてみると
ちゃんと見つかります^^

ちなみに
この①遂行行動の達成 が
自己効力感を高めるのに
もっとも強く影響するそうです。

②代理的経験

モデリング とも言います。

自分と似たような立場の他者が
成功するのを見聞きすることで
自分もできるかも、と
期待感を持てるようになることです。

自分にできるかどうかわからない・・
と思う仕事について
OB・OG訪問をしたり
社員インタビューを見たりすることで
不安が解消されることがあります。

また、ロールモデルとなる人を
考えるのも面白いと思います。

自分がロールモデルにしている(したい)人は
どんな人なのか?
その特徴まで考えてみましょう。

その人も今の自分と
同じ不安を抱えていたかもしれない。

その人がどうやって
壁を乗り越えてきたか知っておくと
漠然とした不安だったものが
解決できる課題として
捉えられるようになるかも。

③言語的説得

褒められた経験のことです。

絵がうまいねと褒められ続ければ
絵を描くことが得意になるように

ある行動に対して
人から繰り返し認めたり
励まされたりすることで
「これは自分得意かも」と
肯定することができます。

さらに、①との合わせ技で
褒められたことについては
努力もするし
そのうちに成功もしますよね。

人から褒められることは
成功体験を積むための
きっかけや支えになるようです。

これまで
人に褒められたことを
ぜひ思い出してみましょう。

自分では当たり前だと思っていたけど
人からは喜んでもらえること
感謝してもらえたことは
ありませんでしたか?

どんな人を
どのような(良い)状態にできたのか
ぜひ考えてみてください。

④情動的喚起

心やからだで感じたことが
自己効力感に与える影響です。

人前で話したときに
誰もこちらを見ていない・・
話がつまらないのかなと
ドキドキ、焦る。
冷や汗をかいて恥ずかしくなる。

こんな生理的・感情的な
変化を感じた経験をすると
その行動に対しては
自己効力感は下がりますよね。

「もう絶対人前で話したくない!」

逆に
心身ともに落ち着いた状態で
取り組めたことに関しては
自信が持てると思います。

これまでに
そういったドキドキした経験は
なかったかどうか

そのときの体験から
過度に苦手意識をもっていないか

自己理解に役立ちそうです。

もし未知の領域への不安なら・・

実際に職場体験をすることがおすすめです。

社会人の場合
大人のインターンシップも
増えているとは言え
まだ一般的ではないかもしれませんが。。

特に就活生の皆さんには
そのような機会が
沢山用意されていますので!

職場体験を通し
達成するべきゴールを決めて
先輩社員をモデルにし
実際に目標が達成できれば
①も②も得られることになります。

また、その過程で
③褒められることもあるかもしれませんし
④失敗から学ぶこともあるかもしれません。

案ずるより産むがやすし、です!

まとめ

はじめての就職
はじめての転職

はじめて に対して
不安になるのは
とっても自然なことだと思います。

その不安を
見ないようにするのではなく
まずは受けとめてあげてくださいね。

自己効力感は
変えることができますから^^

自分はこういうことに対して
不安になっているのだな

こういう経験をしてきた
(してこなかった)からかなと

今の自分を
冷静に見つめ直し

もしかしたら自分は
こういう生き方や働き方も
選択肢としてもてるかも、と
気づくきっかけになれば幸いです。

ひとりでは
思考が凝り固まっていて
第三者視点が必要なことも
あるかと思います。

そんなときには
ぜひご相談ください。

続きとして、自己効力感を高め
パフォーマンスを上げるには
どうすればいいか?についても

バンデューラ氏の力をお借りして
ご紹介できればいいなと思っております。

気になる方は
続編をお楽しみに・・!
(いつになるかな笑)

最後までご覧くださり
ありがとうございました🌼

▼Twitterもやってます
https://twitter.com/degumiu13


参考:JILPT資料シリーズNo.165「職業相談場面におけるキャリア理論及びカウンセリング理論の活用・普及に関する文献調査」


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