デザインを体系的に捉える_コンセプト_

デザインを体系的に捉える「コンセプト」

前の記事でデザインするには知識が必要であると書いたのですが、それらの知識は先人たちが長い時間をかけて見出した法則規則です。

その法則や規則に則ってデザインすることで、思い通りにメッセージを伝えることができます。そのため、感覚やセンスでは、デザインをしていないのです。

逆にいうと、デザインを意味なく行えば、最悪違ったメッセージで伝わることがあるということです。


デザインをする上でクライアントと意思疎通して、スムーズにデザインすることは重要であるのですが、エンドユーザーに正しい意図をつたえるのもデザイナーの重要な役割です。

そのため、クリエイティブを作る上でクライアントと意思疎通したりやエンドユーザーに正しい意図で伝えるためもコンセプトは重要なのです。


コンセプトとは?

コンセプトを和訳すると概念ですが、
ここでいうコンセプトとは

「クリエイティブ全体を貫くの骨格」

というイメージで、作成者がクリエイティブに込めた意図や目的・思いということです。


このコンセプトが一部貫かれて無かっただけで、クリエイティブの質が落ちると思います。そのため、デザインしている最中に困ったことがあったり、完成したと思ったら必ず、コンセプトに立ち戻りちゃんとコンセプトが貫けれているかを確かめる必要があるというわけです。

コンセプトを決めると文字/フォントレイアウト装飾写真なども論理的に決めることができ、感覚やセンスが1mmもない人にとっては、とっても便利です!


どうやってコンセプトを決めるのか


コンセプトを決めるには、僕は普段3つの要素を決めていましす。

1. 5W1H (5w3h)を決める。
2. エンドユーザーに与える印象を決める。
3. 条件 要件 を決める (情報整理)

例えば、小学生向けの学習塾勧誘のフライヤーを作るとします。

1.5W1H を決める。
ここではエンドユーザーが見るタイミングで決めます。

[when] 夏休み前で 授業が終わるときに
[where] 学校の教室で
[who] 中学入試を意識し始める小学生6年生が
[what] フライヤー/チラシを
[why] 夏季講習をへて学習塾に入会してもらうために
[how] 担任の先生からもらう。

こんなイメージになります。

2.エンドユーザーに与える印象を決める。
ここでは、エンドユーザーがフライヤー/チラシをもらったり、読んだりしたときに、どんな印象を与えると、目的の行動をとってくれるかをキーワードとして言語化します。

楽しそう / ワクワク / 有名な中学に入れそう

こんなイメージです。

3. 条件 要件を決める
いわゆる情報整理です。エンドユーザーが目的の行動を取るために必要な情報やクライアントが載せたいと考えている情報などを挙げ、必要な要素・情報を吟味します。

塾の名前  /  どの中学にどのくらい入学できているか  /  何をするのか  /  どこにあるのか  /  時間  /  いくらかかるのか  /  特典  /  URL

などといった感じですね!

こんな感じに決めることができれば、ある程度コンセプトとしては、明確になってきています。

” 小学6年生が楽しく・ワクワクしながら夏季講習に参加する ”

といった感じでしょうか!笑


ここで「あれ? 斬新さがないけどいいの?」って思う人もいると思いますが、これでいいんです!
斬新なコンセプトを作りたい気持ちはわかりますが、斬新なコンセプトは、おすすめできません。


コンセプトを決めるの目的は、クリエイティブの骨格を決めることにあります。そのため、いつ誰が見ても、納得する必要があります。あまりにも斬新すぎると、納得感がなくなったり、課題や要望と辻褄が合わなくなることがあります。


どうやってコンセプトを活かすのか


コンセプトを決めたら、次は、デザインの構成要素である、文字/フォントレイアウト装飾写真をコンセプトに合うようにします。


例えば、

フォント-> 子ども向けで楽しい・ワクワクをおしたいので、丸ゴシック体
レイアウト-> 楽しい・ワクワク感を出すために 非対称で動きを感じるレイアウト
-> 色をたくさんつかってカラフルにすることで楽しさを演出!
装飾 -> 教材とかで使われているイラストとかを使って、夏季講習のイメージを伝える
写真 -> 子供が楽しそうにしている写真を使って、自分もこうなりたいって思ってもらえるような写真にする

みたいな感じです。このようにコンセプトを決めることができれば、自然とデザインも決まってきます。どうして 文字/フォントレイアウト装飾写真がこのようになったのかは、今後の記事で解説していきます。是非そちらをみてください。


まとめ

コンセプトは、「クリエイティブ全体を貫くの骨格」であるため、しっかりとクライアントと意思疎通をし、エンドユーザーをイメージして決めないとしないといけません。

コンセプトをしっかり決めることができれば、どんなクリエイティブでも論理的にデザインすることができます。

コンセプトとして〇〇と一言にまとめなくても、

1. 5W1H (5w3h)を決める。
2. エンドユーザーに与える印象を決める。
3. 条件 要件 を決める (情報整理)

この三つはしっかりとまとめましょう!

クリエイティブのクオリティは、格段に変わります。


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