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『コミュ力』なんて(でかすぎる言葉は)いらない

楽しみ倒しているサービス『bosyu』のボスである石倉さんの著書『コミュ力なんていらない』が発売された。

実はbosyuのslackコミュニティ bosyu cafe内で先にゲラを読ませてもらったし、(そんなことある?)その感想も掲載されている。(そんなことある??)

自分にコミュ力があるかないかを思うと、「無いような気がするけど、まわりからはあるって言われる」となる。謙遜するジャパニーズ性質なのではなく、互いに見るべきポイントや「コミュ力」のものさしが違うのだろう。

初対面の場では全然話せないし、立食パーティは苦痛オブ苦痛。とにかく人脈!と名刺交換する人はすげぇなあと思って飯を食い酒を飲む。何かしら共通の話題がある集い…オフ会的なところだと、共通言語があるからある程度話せる。

前者に対して私は「コミュ力がない」と思っていたが、後者を指して人は「コミュ力がある」と認識する。

え?「コミュ力」って意味ガバガバすぎん????

それがあるないみたいなのに振り回されないようにしましょう。はい解呪。

コミュニケーションのカタチはそれぞれ

ドヤフムという企画を通じて発覚したんですけど、私は「聞き上手」だったり「話しやすい人」だったりするらしいんですよ。こちらからすれば、自分のことをうまく話せなかったり、気の利いたことをパパッと言えずに「聞くしかできねぇな~~~」と思ってたんですけどね。

ちょっと前も大人数のzoom会で、「わーうまく話を切り出せないなー。あの人すいすい話ができていいな~」と思ってその人と後で話したら、それはそれでその人なりのコンプレックスだったり反省点が多かったみたいで「はわー自分と他者で認知は違うー!!」と実感するなどしました。

野球で言えば選球眼があって足が早くてヒットが打てる1番バッタータイプもいれば、長距離砲は任せろみたいな4番バッターもいて、打つのは不得意だけど守備ははちゃめちゃに上手い人もいるし、ピッチャーが向いている人もいる。それらを総じて「野球ができる人」と呼んでいる気がする。

自分ができることを、目的(野球で言えばチームの勝利だったり、アウト一つ取ることだったり)に対してどう活かせるのかを考えたほうがよさそうです。

野球の例を出したけど、仕事もそうだ。仕事の「目的」さえ見誤らなければ、それに必要な手段は何をとってもいい。コミュニケーションはあくまで手段である。苦手なやり方を取る必要はないのだ。やり方が絞られる場合は、それが得意な人に任せちゃっても良い。

自分の得意の見つけ方

自分が無意識にやってることだから気づかないことって多くあります。私の聞き上手らしいことも、「共通言語があれば」話せるなということも、当たり前に認識して素通りしていたけど、立ち止まって分解をすると「聞くのはできる」「共通言語を見つけられれば強い」みたいな要素が見えてきます。

自分のメタ認知ってめっちゃ難しい。「コミュ力なんていらない」の中にはチェックリストがあって、自分はこれ得意だな~、苦手だな~と確認ができます。
私がチェックしてみた物を整理してみるとこんな感じでした。

○聞くのは大好き(話しやすい雰囲気が出せてるのか…?)
○特に1:1で向き合って話す、聞くは得意
○目的や共通トピックスがあれば初対面でもいろんなケースで話しやすい
○「自分のターン」があるなら、大人数相手でも話せる
○ちゃんと考えて相手に伝えたいから、喧々諤々は苦手

こうやって書き出してみると、今までの経験からうなずけることが多い。人事を長らくやっているけど、一番好きなのは「あなた」の悩みや相談を受けて、それを解決するために尽力してみるだとかが多かった。
採用で学生の話を聞くときも、労務で社員の問い合わせに対応する時も、bosyuで人の話をフムフム聞くときも、自己PRの相談にのるときも…。

苦手だと思ったのは「組織全員に対して考える」とか「役員がやいのやいの言う会議で口をはさむ」とかだった。ぐおお、胃が痛くなる。

そこで、以前受けてみたストレングスファインダーの結果を見てみる。

コメント 2020-06-21 215804

そう、私は人間関係構築力重視マンなのだ。ほんまかいな。中身を見てみると、調和と個別化が高く来ている。紐解いていくと「みんなと一斉に仲良く!」じゃなくて「個々の関係性を築く」とかよりなんですよね。その人達の悩みに対面で向かっていくから、「組織全体」とかになると取捨選択が難しくなってしまう弱点がある。(かもしれない)

コメント 2020-06-21 220119

コメント 2020-06-21 220142

こう考えていくと、組織全体を!とか制度を作るぞ!とかの仕事に興味があんまわかないのが合点がいく。「その人がパフォーマンスを出す」とか「やりたいことを一緒に見つける」とかの方が向いている。

人事でいるならターゲットを絞るやり方のほうがやりやすいだろうし、その他「クライアント」を明確にしてアクションを起こすのは向いてそうな気がする。私は根っからの「その人の役に立つ」ムーブが好きな男だった。

これを書いていて思い出したのがこちらの記事。

毎日毎日やらないといけないこと、なんとかしないといけないことに真摯に向き合い、それを乗り越えるために全力で向き合ってきた結果、いつの間にかできるようになっていた。また別のミッションに向き合っていたら、それもできるようになっていた。
この繰り返しで、やらないといけないこと(must)に取り組んでいるうちに、できること(can)になり、それ増えてきてはじめて、やりたいこと(will)が出てきたのだ。

新卒で入った会社で採用を任されて、次の会社で人事全般を任されて(must)いるうちに、それらの業務はできる(can)ようになった。そうして今、その業務たちの中にも得手不得手があって、先程書いたような「やりたいのはこういうことかも…?(will)」が見えてきた。

ただ自分と向き合うだけでは得意不得意は見えてきづらい。何かをやってきた経験と照らし合わせて、自分の得意な場所、やりかたを見つけて、それを活かす方向を考えていったらいいのかな。それは必ずしも転職しなければならないわけではない。
今の職場の中でできることかもしれないし、副業とかbosyuのような、今の生活+αでできることかもしれない。

自分ができるコミュニケーションのカタチに分解することから、仕事のことまでを考えられる本でした。クライアントワークしてみたいなー…なー…なー…(エコー)


ブログでも感想記事書いてます。なんかちょっと違うテイストになった。


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