Blankey jet city「悪いひとたち」

自分はかなりの音源を持っていて、正直「もう買う必要はない」というぐらい持っている。

そしてその中でインパクトを持った曲は沢山あるが、最もインパクトを持った曲の1つがブランキージェットシティの「悪いひとたち」だった。

この曲は浅井健一が作詞作曲したものではなく、作詞浅井健一、作曲照井利行である。

実はこの曲はメンバーがデヴィットボウイの「five years」にインスパイアされて書いた曲らしい、自分も「five years」という曲を聴いてみたが、似てる部分は殆ど見当たらなかった。

この曲は照井利行の書いたメロディも良いが、やはり浅井健一のとんでもない詩なのである、浅井健一は何に影響を受けてこの詩を書いたのだろう?それとも自分の内面に眠っているものを単に出しただけなのだろうか?

イントロの美しいギターアルペジオとともにこの曲は始まる。

「悪いひとたちがやって来て、皆んなを殺した」

人の歴史は戦争の歴史でもある。

大航海時代にヨーロッパの人たちが香辛料を求めて海を渡り当時未開拓だったアメリカに降り立ちそこにいた先住民達を虐殺し、土地や食料を自分達のものにした過去がある、もちろんアメリカだけでなく、南米の先住民も虐殺された。

アフリカの黒人達は人間扱いされずに手錠をかけられ、奴隷として働かされた。

戦争は人殺しが合法化されるのだから恐ろしい、人は何故戦争をするか?大義名分を掲げ、さも正義を元に戦争を正当化しようとするが、実はその裏で武器を売り儲ける人間、企業が存在するのである。

日本も昔大義名分の下戦争をしていた、天皇陛下がどうのこうの言っていたが、結局、三井、三菱、住友、安田などの財閥の金儲けに過ぎなかったのだった。

第二次世界大戦や太平洋戦争の映像がyoutubeに載っかっている、原爆投下、沖縄戦、硫黄島の戦い、ガダルカナル島の戦い、バターン死の行進、神風特攻隊…映像を観ると「本当に狂ってるな」と思ったが、結局、金儲けの為にこれだけ悲惨な現実が起こったかと思うと、胸糞が悪くなるのである。

「戦争の黒幕は財閥にある」とされ、戦後アメリカは主要な財閥企業の株を没収したが、全てではなく、完全に「財閥解体」されたわけではなった、結局戦後も財閥企業が今も日本社会を形成していることに変わらず、日本を支配しているのは結局戦前の財閥だったりする。

「悪いひとたち」というのが、「金儲けの為に戦争を正当化する連中」と考えると、この曲はしっくりくる。

「残酷性が強ければ強い程、週刊誌は飛ぶように売れる」

自分は「週刊⚪︎⚪︎」みたいな雑誌は読んだことはおろか、見たこともない、他人のプライベートを覗き見て写真を撮ったり、嘘八百を並べて他人を中傷したりするような雑誌をわざわざ金を出して買う神経はない。

しかしこういった雑誌が今も店頭に並んでいるのは買う人がいるからだろうけど、わざわざこういった雑誌を買う人はどういう人なんだろうか?

国もこういった雑誌の規制はしないのだろうか?それとも何らかの理由で「できない」のか自分には分かりませんが。

自分の周りに読んでいる人はいないとは思うが…何故こういった雑誌が売れ、何の規制もなく、出版され続けているのか…不思議である。

この曲はあまりにも過激な為、インディーズでのリリースとなったが後3rdアルバム「cb.jim」に収録されるが、歌詞は一部修正してある。

音楽なんて個人の趣味嗜好によるところが大きいので「どれが良い音楽で悪い音楽か」なんて一概には言えないが、この曲が世間一般に認知されていないことを考えると、やはり音楽というのはセールスの良し悪しでは測れないのである。

たまに「再結成して欲しいバンド」みたいな企画をテレビでやっているが、ブランキーは当然入っていない、入っていなくても全然いいのだが、その順位を観たが、「世間は全然分かってないな」とも思ってしまった。

自分が音楽番組を観ないのは自分の音楽感と世間一般の音楽感が全くズレているからだ。

(地上波の)歌番組は全般嫌いだが、特に「歌うま選手権」的な番組が嫌いなのだが、飯時に見せられることがある、嫌とも言えずその中で飯を食うのが苦痛な時間なのである(笑)

何度も書いたがブランキージェットシティの「悪いひとたち」という曲は当時若かった自分には衝撃的な曲であった。

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