overkill「scorched」
自分にとってメタリカは不思議なバンドではある、勿論自分もメタリカは聴いてきた、しかし一方で「何故そこまで売れているのか?」と思うバンドでもある。メタリカが良かったのは「ride the lightning」で他のアルバムはそこまでいいとは思わなかった。「mettalica」(通称ブラックアルバム)は爆発的に売れたが、自分が聴いた限りはメタルというか普通のメタル、ハードロックだった。
メタリカを聴くのであれば、エクソダスやメガデス、ロストソサエティなどの最近の若いスラッシュメタルのバンドを聴くだろうし、今回「scorched」をリリースしたオーバーキルを聴くだろう。
メンバーかなりの歳だと思うがサウンドは若々しい、ストレートなスラッシュメタルである。エクストリームなメタル、スピードメタル、テクニカルなメタル、パンクが好きな人はハマるだろう。
自分が前に聴いたのは「electric age」だったが音楽性は一貫している、現在アメリカでは「スラッシュメタル」や「ヘヴィメタル」はどういった位置付けなのだろう。このジャンルはアメリカより、北欧や欧米で人気があるように思う。
一般の人は「ヘヴィメタル」そのものに関心がないかもしれないスラッシュメタルはアメリカで生まれたジャンルだが、アメリカでは音楽は「クールかクールでないか」で聴く対象が決まっているらしい、そこら辺はあまり詳しくないが。
前にも書いたが「ヘヴィメタル」は音楽レベルの高いものだし、もっと一般の人に聴かれるジャンルだと思うが。確かにサウンドが激しく、詩の内容は「死」や「戦争」「復讐」など重いものも多い、それが一般の人達を遠ざける理由かもしれない(笑)
普通に会社で働いている人は毎日仕事でストレスを溜めている人は多い、なのでそういう人にとってはストレスを発散できる絶好のジャンルではないか。
スリップノットやメガデスもドリームシアターも良かったがヘヴィメタルにあまりハズレはない、曲にメロディがなくても、演奏がスリリングで面白いからだ。
どの曲が良いかと言われたら「全て同じくらい面白い曲」だと思う、中弛みもなく一気に聴ける、ギター、ベース、ドラムを練習している人も必聴だろう。
彼らは結成して40年が経つという、まだまだこの作風で突っ走って欲しいものだ、今回のオーバーキルのアルバム「scorched」はバンド史上最もレコーディングに時間をかけたらしい、その甲斐あってかスラッシュメタルというジャンルを求める人にとっては確実に買いのアルバムとなった。
グランジが台頭した時スラッシュメタルは過去のジャンルになりかけたが、しかしスラッシュメタルは過去のジャンルどころか現在進行形で様々なバンドが良いアルバムをリリースし続けているのである。
メタリカの新譜は聴かないが、今回はどんな感じなのだろうか。
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