John Coltrane「Africa/brass」

「至上の愛」から「ascension 」「interstellar space 」という3枚のアルバムを聴いたが、今のところハズレはない。

自分が初めて聴いたコルトレーンのアルバムは「blue train」だったが、あまり自分には引っかかるものがなく、コルトレーンそのものをずっと聴いていなかった。

しかし「至上の愛」を聴いてコルトレーンへの評価が180度変わったのである。そしてさらに聴いたのは「Africa/brass」というアルバムだ。

このアルバムは1961年に録音されたものだが、これも凄くいい、自分には「至上の愛」かそれ以上かもしれない。

ジャズというのは何度も聴かないと分からないものもあるが、ここまでかっこいいなら一発聴けば良いと思えるに決まっている。

なぜコルトレーンの演奏は自分に引っかかるのか?燃え上がるような演奏と緊張感がかっこいいからだ、ジャズを聴いていると「退屈だな」と思うものも当然あるが、コルトレーンのソウルというやつかもしれない(笑)確かに「ソウルトレーン」というアルバムもあるが。

「Africa 」では緊張感のあるベースから始まる、特にドラムソロからの演奏は素晴らしい。「green sleeves 」のアプローチがカッコ良すぎる、更に「blue minor」という曲もいい最初と最後のブラスセッションの入り方も良い。ちなみに三曲とも「モード」演奏らしい、アプローチは「kind of blue」と同じなのだろうか、しかし「kind of blue」とは全く違うような。

因みに「blue train」はハードバップ「至上の愛」はモード「ascension」はフリージャズでコルトレーンは分かりやすくジャズのスタイルを変えているのである。

1961年というとまだビートルズが世界に広まる前だ、ジャズはまだロックにその座を渡してはいなかった、しかしもしビートルズ誕生前に自分が若者だったら確実にコルトレーン信者になっていたかもしれない。

ジャズにはビバップ、ハードバップ、モード、フリージャズ色々あるが、要は聴いて良いか悪いかそれだけである、とはいえそれらの専門用語がわかるようになると更にジャズは面白く聴けるのである、というのが最近分かってきた。

「Africa」というタイトルのイメージ通りコルトレーンの熱い演奏が聴ける。

コルトレーンは「ジャズ初心者には向かない」と言われるがむしろロックが好きな人には合うような気がする。

…しかしマジでかっこいい「必聴」である。

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