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【詩】アンガーコントロール

理不尽に叫びたかった日
拳を握りしめながら目を瞑ると
瞼の裏は草間彌生
体内の粒子が猛スピードで蠢いている

顰の素顔を塗りつぶし
呼吸をゆっくり
数を数えて

瞼の裏のざわめきが
ゴッホ程度には鎮まってゆく

愛想笑いまでは無理
それでも口角上げたら
ちょっと怖い人になった

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