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ヒノキオ (短編小説)
俺の名前は日野輝男
小さい時から「ヒノキオ」って呼ばれてる。
ペンキ職人の厳格なオヤジに育てられた。
母親は、俺が物心つく前に他の男を作って出ていったらしい。
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俺がまだガキだった時、オヤジがよく、絵本を読んで聞かせてくれた。
オヤジが読んでくれる絵本の中に、「嘘をつくと鼻が伸びてしまう」物語があったんだけど、あれだけは嫌いだった。
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あの絵本のおかげで、嘘つきだった俺は、嘘をついてしまった後に慌てて「自分の鼻が伸びていないか」を確認する癖がついてしまった。
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小学5年の時、「塾の学費が必要だ」とオヤジに嘘をついて貰った金でエロ本を買った。
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嘘をついてしまったからか、俺のあそこはみるみると大きく伸びた。
そんな俺も大人になって、いくつかの仕事を転々とはしたが、やっと今の会社に就職して落ち着いて、前職で出会ったクジラの様な女と3年前から結婚していた。
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小さい時から勉強と努力が嫌いな俺は、上手い話に乗りやすく、その日も駅前のキャッチに捕まってぼったくられた。
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ぼったくられた翌日の朝、派遣社員で胸の大きい女が俺の部署に入って来た。
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俺は外回りの日に、言葉巧みに彼女を誘い出しホテルに連れ込んだ。
「日野さんって独身なんですか~?」
「君みたいな素敵な女性に会うために独身を守っていたんだ。それと今度 人事に頼んで君を正社員にする様に話してあげるよ」とダブルで嘘をついた。
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嘘をついたら、見る見るうちに俺のあそこは大きく伸びてしまった。
胸の大きな女との関係は長く続き、嘘をつくたびに俺のあそこは大きく伸びていた。
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しかし、妻は俺の異変に気づいていた。
最近では一緒に寝ることもなくなった妻に対して、俺は嘘をつく必要もないのであそこが大きく伸びる事も無くなっていた。
俺のあそこが大きく伸びることが無くなってしまった事に妻はストレスを感じていた。
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ある晩、耐えきれなくなった妻は就寝前に俺の部屋に来て、「お酒の飲み過ぎにこれいいってよ〜」と怪しげな栄養ドリンクを置いて部屋を出て行った。
しばらくしてネグリジェに着替えた妻が部屋に入って来て俺に聞いた?
「ね〜私のこと愛してる?」
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俺が「愛してるよ」と嘘をついた途端、俺のあそこはグングンと大きく伸びてクジラの様な女に食べられてしまった。
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曖昧な旅人
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