2020/06/06

起きた。今日はイングリッシュ・ブレックファスト。実家の週末ではこれをオヤジが作ることになっている。最近は、僕が実家にいないことが多く食べそびれている。仮に週末に実家にいてもオヤジの方が不在ならば、不発となる。デフノートの朝食として報告するのもおそらく初めてのはずである。

そもそもこの目玉焼きとスクランブルエッグとベーコンとトマトとパンとコッフィーでできた朝食に名前があることすら最近まで知らなかった。最近と言っても2年前である。野暮用でイングランドに行った際、朝食付きのホテルでこれがでてきた。これウチでオヤジが作ってるやつやんけ、名前あったんか、という感じである。

母親が生きていたときは母親が作っていたはずだ。おおよその味は父親に水平継承されている。僕はスクランブルエッグを炭に変換する天才なのでまだ難しい。(上手に焼けるものは餃子に限る) フル・ブレックファストはコッフィーを加えて完全なものになる。オヤジとゆっくりブラックコッフィーを飲める希少な機会も楽しいものだ。

そういえば僕はコーヒーのことを、必ずコッフィーと書いてしまう人間である。ピザのことをピッツァと発音しろと強要するお笑いのネタがあった気がする。僕はコッフィーという発音を強要はしていない。それどころか声に出すときはコーヒーと言う。ただ、インターネットでコーヒーのことをコッフィーと書き続けて、あまりにも時間が経ちすぎて、もうあとには引けないのだ。

最近、殺し屋の映画を見た。一度引退した殺し屋が一時的に、昔の殺し屋仲間と戦うことになったが「お前は……結局こっち側の人間なんだ……!!」と言われて、俺は殺し屋として生きていくしか無い(しくしく) というシーンである。同様のシーンをどこかで20回くらい見た気がするが、それを突っ込むのは野暮である。ある種、誰にもある普遍的なテーマの象徴、すなわち物語の原型(アーキタイプ)なのだろう。

それを見て思ったのは、僕もある日思い切って、いやーもう単にコーヒーでいいですよね! コッフィー引退します!! ってなったとしても、やはりインターネットの闇の住人から刺客を送られ対決することになるのではないか。

そして俺はヤツとスタバでコッフィー対決をする。ヤツは、俺のタン=カタ(「タンブラー(杯)」と日本武術の「カタ(型)」の組み合わせ)によって本日のスマトラブレンドコッフィーヴェンティサイズをこめかみから注がれる。この間2秒。ヤツは息絶え絶えの口から紙製ストローをピロピロ言わせながらこういった「お前は……結局コッフィー側の人間なんだ……!!」

あわてて店を出る俺。追いかけてくる百戦錬磨のスタバ店員。「お客様……駐車場の無料券はよろしかったでしょうか!!」あぁ、ありがとう……今日は大丈夫……1Fでスカルプシャンプーと蚊を殺すプシュッとしたやつ(実家用)を買ったからね、既に3時間分、無料なんだ……。だが長居をするつもりはなかった、俺はこの町と自身の平穏のためにも、ただ黙々とコッフィーを使い続けなければならないだろう。ヤツの言う通り、もうあとには引けないのだ。

ということになると大変なので、コッフィーという言い方ををかたくなに続けている。職業病だと思ってここは見逃してほしい。

そんなわけでここまでが今日の半分、残りの半分として、お昼はお車を出して一人でデパートにいった。本を多くと、その他の生活必需品の類を買った。あと、よくいく雑貨屋に(この店では形のよいものが多く売っている)で、バランスボールをフェイクレザーで包んだ謎の球体があったので、これも買った。もちろん運動をしようと思って買ったわけだが、バランスボールに空気を入れる運動が面倒でまだ持ち帰ってから球体になっていない。矛盾した気持ちを抱えて物を買うと厄介だ。

- 英単語 1000 words
- タケバキの写経 1P
- ヒザ曲げ立位体前屈 2min
- 睡眠 1-6,9-12 (8h)

球体が増えていることをご期待ください。

(2020/06/07 へ続く)

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