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【DeFimans勉強会】DeFi・DEXの利用に必須なブリッジってなに?
様々なweb3プロダクトが開発される中で、ブロックチェーンの種類が増えていき、それぞれの互換性について、問題視されるようになりました。今回の記事でご紹介する、ブリッジは、異なるチェーン間でトークンを移動させる技術です。特にDeFi、DEXを操作する上で重要なキーワードなので、ぜひ最後までご覧ください。
暗号資産の橋渡し!
チェーン間のブリッジとは、異なるブロックチェーン間で相互運用性を提供するために使われる技術です。これは、異なるブロックチェーンが互いのネットワークでトランザクションを行うことを可能にします。
ブリッジは、異なるブロックチェーンの間でトークンやデータを転送するために使用されます。これにより、たとえばEthereumとBitcoinのような別々のブロックチェーンで発行されたトークンを交換することができます。
チェーン間のブリッジには、中央集権的なものと分散型のものがあります。中央集権的なブリッジでは、信頼できる第三者がトランザクションを監視し、承認することで、異なるブロックチェーンの間でトークンを移動させます。分散型のブリッジでは、スマートコントラクトを使用して、トランザクションの承認や実行を自動化し、中央集権的な監視者を排除することができます。
ブリッジって危険なの?
ブリッジは単一のブロックチェーンで完結できることではない為、その脆弱性が狙われ、ハッキング事例が多々見受けられます。
ブリッジでハッキングが起きる主な原因は、以下のようなものが挙げられます。
スマートコントラクトの脆弱性:ブリッジには、異なるブロックチェーン間で自動的にトランザクションを処理するスマートコントラクトが使用されます。スマートコントラクトに脆弱性がある場合、攻撃者がスマートコントラクトを不正に操作することができます。
オラクルの信頼性:ブリッジにはオラクルと呼ばれる外部データやイベントを取り込むためのソフトウェアが使用されます。オラクルが信頼できない情報を提供する場合、ブリッジの安全性が脅かされる可能性があります。
メッセージの改ざん:ブリッジでは、異なるブロックチェーン間でメッセージを送受信するために、メッセージパッシングと呼ばれる技術が使用されます。このプロセスにおいて、メッセージが改ざんされると、不正なトランザクションが実行される可能性があります。
キー管理の問題:複数のブロックチェーン間で資産を移動するために、秘密鍵が必要となります。秘密鍵が漏洩した場合、攻撃者が資産を不正に操作することができます。
これらの原因を回避してブリッジを安全に実行するためには、セキュリティに対する注意が必要となります。セキュリティの観点から、脆弱性の検証や監視、正確なアドレスや鍵の管理、トランザクションの検証などの対策が必要です。
ラップドトークンでブリッジ!
異なるチェーン間でのトークン移動を実現するために、開発された技術の一つがラップドトークン(Wrapped Token)です。現時点で市場では、ERC-20トークンをベースに発行されたものが多くを占めています。例えばビットコイン(BTC)をイーサリアム(ETH)上で取引する場合、ビットコインをラップドトークンとして発行し、それをイーサリアム上で取引することで、ビットコインとイーサリアム間で相互に交換することができます。
WBTCは、Wrapped Bitcoinの略称であり、ビットコインをイーサリアム上でラップドトークンとして取り扱うプロジェクトです。WBTCはビットコインと1対1にペッグされたERC-20トークンで、ビットコインをイーサリアム上で使用できるようにすることを目的としています。
WBTCの発行プロセスは特殊で、特定のカストディアンがその中心的な役割を果たします。まず、ユーザーはビットコインを選択したカストディアンに預けます。カストディアンはこれらのビットコインを安全に保管し、それに相当する数のWBTCを発行します。
このWBTCはビットコインと1対1でペッグされ、つまりその価値は預けられたビットコインと同等です。これにより、ユーザーはビットコインと同等の価値を持つトークン、すなわちWBTCを手に入れます。
ブリッジを利用してDeFiやDEXを運用しよう!
今回の記事ではブリッジについて解説しました。
ブリッジは、異なるブロックチェーン間でトークンを相互に交換するための技術です。これにより、トークンの流動性が向上し、分散型取引所(DEX)や分散型金融(DeFi)プラットフォームでの取引が円滑になります。ただし、ブリッジの利用にはいくつかのリスクがあり、特に中央集権性の強いブリッジではセキュリティ上の問題が懸念されます。そのため、セキュリティに配慮したブリッジの利用や、信頼性の高いラップドトークンの利用が推奨されます。
ブリッジやラップドトークンを活用し、安全に、そしてより円滑にDEXやDeFiを利用していきましょう!
ブロックチェーンや、その他web3に関連したお悩みのある方は、ぜひDeFimansへとご相談下さい!
(勉強会:北野、文:いくら)
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