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自家醸造(ノンアルコール)を始めてみた #3

ノンアルコールビールを作り始めておおよそ3週間、とうとう完成の時を迎えた。今回は、完成したノンアルコールビールを実際に飲んでみた感想と、次回以降の反省点をまとめたい。

↓前回の記事

完成!

前回、瓶とペットボトルの二種類の容器にボトリングをしていた。醸造キットの説明書によれば、このペットボトルがカチカチに固くなったら完成とのことだ。

というわけで、ときどき確認をしていたところ…

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おおよそ二次発酵2週間目あたりで、力を入れてギュッと握ってもペットボトルがほぼへこまなくなった!これで自家醸造ノンアルコールビール完成とする!

…というわけであとは実食(実飲?)あるのみという事で、また別の計画と併せ、時間の取れる今日実際に飲んでみた。

開栓!

というわけで、あらかじめ冷やしておいた瓶詰の方のノンアルコールビールがこちらになる。

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これを栓抜きで開封して…

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注げば…

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こんな感じである。

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泡はほとんど出なかったが、色味はビールらしいそれになった。仕込み直後の赤出汁の味噌汁状態から考えると、感慨深いものがある。

また、ノンアルコールとは言え、度数1%以下のアルコールが含まれているため、鼻を近づけるとわずかにアルコールのにおいがした。

飲む!ちょっとその前に…

…さて、このまま飲んでも良いが、せっかくなら一緒に食べる付け合わせが欲しい。実は、番外編のビールの澱でパンを焼いてみたときの記事で、コメント欄でこんな情報を頂いていた。

ピザ生地にこのビールの澱を混ぜると美味しいと聞きました。

なんておあつらえ向きな情報だろう!

というわけで、開栓する前にピザを焼いてみていた。

ピザ生地は、パンを作った時と同じ要領で作った。作ったピザ生地は四角に伸ばし、そこに市販のピザソースを塗る。そしてその上からチーズをまぶし、登山の行動食としてストックしていたカルパスを切って並べ…

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魚焼きグリルで焼く!

そうして、最終的にこんな感じになった。

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いざ実食!

というわけで、さっそくノンアルコールビールを飲んでみると…

あっ…これは…某S社のノンアルコールビール、AFだ!

というわけで、第一印象がなんとAFとかなり近い感じのものになっていた。これには少し驚いたが、ひとまずあのレベルであれば自宅でも作れない事は無いことが分かった。

一方でAFと少し違う点としては、わずかにアルコールの風味がある点、炭酸感が少ない点、そして飲み込んだ後に少しお酢のような酸味が残る点があった。

酸味が残るのは、おそらく醸造過程のどこかで酢酸菌が混ざってしまったのだろうと予測。だとすると、このノンアルコールビールをこのまま放っておけば麦酢が作れるかもしれない。ただ、今回は極度に低アルコールであり味にはあまり期待が持てないため、このまま酸っぱくなる前に全部飲んでしまいたいと思う。

そしてもう一つ、ピザの方は…もう少し焼き方の修業が必要だなという感じ。魚焼きグリルに入れたときに手前側になった部分と、具材を載せた下が若干半生気味だった。

ただ、しっかりと焼けている部分は頂いた情報に違わぬ美味しさだった
何度か繰り返し、火加減、焼き加減を覚えたらいい感じになりそうだ。

というわけで、初じめて作った自家醸造ノンアルコールビールを飲んでみた。結果としては、まぁ最初はこんな感じかなというところで、まずまず悪くない程度のスタートを切れたと思う。

反省点

次回以降の自家醸造の為に、反省点を残しておきたいと思う。

とりあえず一通りやってみた感じだと、こういった点を次回以降改善を検討する必要がありそうだと感じた。
 ・大鍋が必要だった(ボトリングする容器が入る程度のサイズ)
 ・プライミングシュガーの量が少ない
 ・どこかで雑菌の侵入を許してしまった
 ・仕上がったビールが薄味になってしまった

大鍋について、最初の仕込み時と、その後のボトリング時にあると便利そうだと感じた。最初の仕込み時の場合、モルト缶の中身をお湯に溶かす時に、今の鍋だと小さすぎて多少中身が溢れてしまう。また、ボトリング工程でも大鍋があれば容器をまとめて煮沸消毒できて大きく手間が省けそうだと感じた。

プライミングシュガーについては、完成品の炭酸感の少なさから、もう少し入れるべきだったと感じた。プライミングシュガーの量は、2回目の時にも書いた通り完成品の炭酸感に影響を与えてくる。おそらくは、仕込みの段階から糖分の量を計算しておき、ボトリングで0.6g/mℓのプライミングシュガーの投入を出来るようにしておくべきだったのだろう。

また、前述した通り、今回は酢酸菌を始めとした雑菌の侵入をどこかで許してしまった。可能性としては、ボトリングの際にタンクのエアーズロックに溜めていた水が逆流して混入してしまったあたりだろうか。ひとまず、次回はこの点を含め、雑菌侵入の原因になりうるイベントを潰していきたい。

また、味が薄くなった点については、ノンアルコールビールにするために本来の1/5の糖分で仕込んでいるため仕方がない部分がある。ただ、やはりきちんとビールらしい味のするノンアルコールビールを飲みたいという思いもある。なので、酒税法に引っかからない範囲で良い方法を模索したい。

おわりに

というわけで、初回の自家醸造が終わり一区切りがついた。

この3週間ほど酵母菌と一緒に暮らしてみて、結構この発酵というもの自体に色々と興味が湧いた。酵母菌だけでも、お酒が作れればパンも作れる。そこに酢酸菌がいればお酢が作れる。思えば結構自分たちの食生活も発酵に支えられてるんだなと感じた。最初に発酵という菌との関係に気付い人は偉大だ。

ひとまずはこれで終わらず、二回目、三回目の自家醸造もやってみたい。なにかいい感じの結果が得られたら、その時にはまたnoteに記録を残しておこうと思う。

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