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人との食事が苦手

私は人との食事が苦手だ。

語弊があるが、人との食事は嫌いじゃない。
むしろ食べ物は一人で食べるより人と食べる方が楽しい。
飲み会も好き。

ただ、苦手なだけ。

人のペースに合わせる癖

「どれくらいの量食べるの?」「お腹どれくらい空いてる?」
「どのくらいお酒飲むの?」

たまに聞かれることがあるが
たいていこう答える。
「一緒にいる人に合わせてます」

人と食事に行くときは大抵相手のペースに合わせる。
相手が大食いなら同じように食べるし
相手が少食、お酒をよく飲む人なら、自分もそうする。
自分が食べたいもの、より、相手が食べたそうなもの、
美味しそうなもの、当たり障りのないものを頼むことが多い。

料理が来てからも
相手が料理に箸をつけるまで食べるのを躊躇してしまう。
食べ放題は、周りが食べたいメニューを優先して頼む癖がついてしまって
「何頼む?」と聞かれると困ってしまう。

ビュッフェやバイキングは楽。
自分のことしか考えなくていい。

ありがたいことに私は好き嫌いがない。
と同時に、食に対してさほど興味がない。

好物はある。お好み焼きとさつまいも。
お酒はハイボールばかり飲むし、日本酒を愛している。
けどそれを前面には出さない。
聞かれたら答える、困った時の常套句にしている。

そんなんだから、相手に合わせても困りはしない。
人との食事は楽しいし
いっぱい誘ってほしいし、自分もよく飲みに誘うが
食事が終わった後の精神状態は、わりとしんどくて

だから、人との食事は苦手。

相手に嫌われたくないから?気ぃ遣いだから?
そんな感じではない。多分、無意識でそうしてる。
癖になってる。

人と食事をする時、無意識に相手の様子を見る癖は
実家暮らしの時についたものだと思う。

食卓を囲む時間が嫌いだった

うちの両親は仲が悪い。
その話はいずれどこかで話そうと思うのだが
両親の喧嘩が高頻度で起きるのが
家族で食卓を囲む時だった。

食事のたびに母に怒る父。そこに加勢する祖母。
笑顔で食卓を囲む、なんてことは
今まで数回ほどしかなかったように思う。

母の作る料理も、父の作る料理も
両親が働きに出てる時作ってくれた祖母の料理も
本当に美味しくて大好きだったけど
食事の時間が毎回辛くて

もちろん両親と会話はするし
見たいテレビも見ていたけれど
両親の喧嘩が始まるたび、家族の様子を見ながら
できるだけ早く食べて
そそくさと自室に戻るのが日常だった。

美味しそうに食べる人が好き

よく「美味しそうに食べるね」といってもらえるのだが
それは本当に美味しいから、と
美味しそうな顔をすると相手が喜んでくれるから、の
2つの理由からであって

一人の時は本当に、食に興味がないから
ひたすら黙々と、顔をほころばせることもなく
ただ黙々と食べてることが多い。

人が美味しそうに食べてる姿を見ると
幸せな気持ちになる。安心する。

あたしは
自分と誰かが一緒に食事をしている時点で
罪悪感を感じてしまうめんどくさい人で。

大切な時間を削って自分と会ってくれる嬉しさの反面
その貴重な時間を自分に使ってくれている罪悪感
あたしでよかったのだろうか、
ここのお店でよかったのだろうか、
本当はもっと違う店が、違う人とが…

まぁ色々考えてしまう。

だから、そんななか自分の目の前で
美味しそうにご飯を食べている姿が見られると
あぁ、大丈夫だった。
不快な思いはさせてない、って安心できる。

無意識な罪悪感と緊張感から解放されたい

できることなら、もう少し
肩肘張らずに人との食事を楽しめたらいいんやけど

昔からの癖を直すことは容易なことではなくて。

無意識な罪悪感と緊張感から解放されたら
もっと自分本位で食事も楽しめて
人との食事も楽になるのに、と

ふと思った。




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