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どこまでも誠実でありたい。社内にも、社外にも、社会にも。┃CDO(Chief Development Officer):冨山翔司

DeepX創業当初から、開発においてもクライアントコミュニケーションの面でも最前線に立ち続け、会社に貢献し続けてきた冨山翔司。

現在、CDO(Chief Development Officer)として、事業運営に大きな影響を及ぼす決定をする機会も多い冨山は、DeepXでどのような経験を重ねてきたのでしょうか。

これまでDeepXと共に歩んできた道のり、組織を作る上で大事にしていること、プロジェクトの特性についてなど、詳しく話を聞きました。

数々のプロジェクトを推進した、学生時代

――現在行われているようなプログラミングやAI技術については元々興味があったんですか?

いや、そういうわけではなかったです(笑)。たまたま大学で受けていた授業の中に、DeepXが生まれた場所でもある、松尾研究室が開いているデータサイエンスの講座があって。
当時はAIというよりも、ビックデータの分析を主に行っていたんですが、授業を受けているうちに、自然に「プログラミングって面白いな」って思うようになったんですよね。

――その後、松尾研究室に所属されるんですよね。様々なプロジェクトを推進されていたと聞いています!

当時、松尾研究室が人に対してプロジェクト数が多かったので、様々なプロジェクトに関わらざるを得なくなっていて……ほぼ1人で担当したものもありました。

修士の頃は、松尾研のプロジェクトとは別に取り組んでいた研究にも力を入れていたので、時間のやりくりには苦心していましたね。現CEOの那須野が当時のメンターだったので、ご指導ご鞭撻いただきつつ(笑)、プロジェクトの進め方を学んでいきました。

――その後、なぜ他企業に就職せず、DeepXへのジョインを決めたのでしょうか?

確かに、改めて考えると他にも様々な選択肢があったかもしれませんね。メガベンチャーとか、研究者としての道とか……でも、私はDeepX以外の選択肢を、あまり考えていませんでした。

当社が創業した2016年は、ちょうどディープラーニングへの注目も集まっていた時期。これまで学んできたことを活かした仕事をするならば、DeepXが最適な環境だと思ったんです。

相互に学び合いながら、重機×AIを実現

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――入社してからはどのようなお仕事をされていたんですか?

株式会社フジタ様との「油圧ショベルの自動化」プロジェクトには、入社当時から関わってきました。

現在の私はマネジメントや社外折衝をメインにしているため、開発自体は別のメンバーが担当していますが、初期段階は主に西村と私の2人で開発を進めていました。当時は、西村がハードウェアにまつわる仕事をしている傍らで、私もバリバリコードを書いていて。実際の自動化に向けて、どのようなAIを使うかを考え、アルゴリズムを構築していました。

――ハードウェアにAIを活用するというのは、ほぼ初めての体験だったと思うのですが、これまでのプロジェクトと異なっていた部分はありましたか?

ソフトウェア開発と違って、ハードウェアが絡むとPCの中で起きること以外も考慮しなければならないんですよね。

例えばAIシステムが動作しなくなってしまったとき、まずは「その原因がハードにあるのか、ソフトにあるのか」と、切り分けて考えなくてはいけないんです。ソフト自体に何か問題がある場合はそれを解決すればよいのですが、「消費電力が大きすぎてAIソフトが動かなくなっている」という物理的な理由の可能性もある。

こうした問題の解決のために、ハードウェア側の特性も理解しながら開発を進めていくのは、このプロジェクトが初めてでした。

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――なるほど。そういったハードウェアへの理解はどのように深めていったんですか?

最初はかなり手探りでした。我々はAIのプロではあるけれども建機のプロではないし、株式会社フジタ様はその逆。なので、プロジェクトを進めていく中で、お互いの専門分野を学び合い、少しずつ理解を深めていきました。

――一緒にプロジェクトを進めていく中で、どんなことが嬉しかったですか?

やっぱり、自分たちが作ったプログラムで、あれほど大きな重機がきちんと動かせるということ自体が楽しかったですね。自動化が徐々に実現していくにつれ、クライアントの満足度も得られている実感があって。目標を1つずつクリアする度に、大きな達成感がありました。

最もシンプルで、最も大切なのが「誠実さ」だと思う

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――現在は、CDO(Chief Development Officer)として働かれていますが、どのようなお仕事をされているんでしょう?

主に「クライアントとのコミュニケーション」と、メンバーごとのプロジェクトアサイン・タスク調整などを通じた「開発リソースの最適化」を担当しています。

引き続きエンジニアとして動くこともありますが、会社全体の動きを見て組織運営にまつわる判断をする、マネジメント領域の比重が増えつつありますね。自分の決定が会社全体に影響を及ぼす機会が増えてきたのを感じています。

――その中で大切にしていることはありますか?

非常にシンプルなのですが……「誠実であること」ですかね。

何か課題があるとわかっていれば、言いにくいことでも見ないふりをせずに指摘する。自分がわからないことがあれば、見栄をはらずに「わからない」と言う。失敗した時には、自分の責任をちゃんと認める。隠し事も、絶対しません。

「この人は保身しているんだな」と感じられてしまったら、そこまでの信頼って一気に損なわれてしまいますよね。相手に嘘をついたり見栄を張ったりするのって、結局良いことがない。だから、まっすぐに向き合うのが大切だなと。

ミッションドリブン。社会課題を解決したい人が集まるDeepX

――DeepXのエンジニアにはどんな人が多いと感じますか?

色々なタイプのエンジニアがいますが、特に多いのは、技術による社会貢献へのモチベーションが高く、強い目的意識を持っているメンバーだと思いますね。

そして、ミッションへの共感はもちろん、DeepXという会社そのものが大好きな人も多いと感じています。技術畑の仕事だけでなく、泥臭い仕事でも「DeepXの役に立つことなら!」と、真面目に取り組んでくれる仲間がたくさんいます。

――「貢献」を重視する人が多いんですね。

そうですね。そもそも「技術の力で、社会が抱える大きな課題を解決すること」を目指している企業なので、皆が熱い想いを持っています。

また、大きな目標に向けた意志の強さは、ソフトウェア開発よりも開発期間が長期に渡る傾向も影響しているかもしれません。

DeepXが手掛けるプロジェクトの中には、技術難易度の高さゆえに、数年間に渡る長い期間を要するものも存在します。もちろん1年以内に初期アウトプットを出せて、年を追うごとに様々な自動化が実現できる場合もあるのですが、最初の2~3年はなかなか目に見える成果を出せないプロジェクトもあるんです。

だから、粘り強くプロジェクトと向き合うメンタリティが、当社のエンジニアには必要なのかもしれませんね。

企業としての成長と、個人の成長の矢印

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――「これからのDeepXには、こんな人が来てほしい!」という人物像はありますか?

特に規定はしていなくて、色々な人にDeepXへの興味を持ってほしいですね。ミッションに共感する人はもちろんですが、自分の持つ知識や経験、プログラミングスキルをフル活用したい人も大歓迎です。まずは会社に一度来てもらえたら嬉しいです!

当社では個々のエンジニアの想いや適性、バックグラウンド等も踏まえてプロジェクトを任せていますので、得意分野や叶えたい目標について、ぜひ聞かせてください。

――メンバーをプロジェクトにアサインする上で、気をつけていることはありますか?

課題解決までのプロセスで得た経験が、その人の成長のきっかけになってほしいと考えて、アサインしています。社会貢献というゴールに向けた事業の成長と、個人としての成長。2つの矢印が一致している状態を、DeepXの全員に感じてもらえることを目標にしていますね。

――最後に、DeepXの技術によって実現したい未来像について教えて下さい。

実際に様々なプロジェクトに参加して、過酷な現場で作業していらっしゃる方をたくさん見てきました。この状態を変えていくことは、社会的に大きな意味があるのを実感しています。

なので、今は一刻も早く現場作業の自動化を実現していきたいですね。少なくとも5年以内には、危険な仕事を機械によって自動化し、「人間がやるには辛い仕事」を世の中から減らしていきたいと思います!


<お知らせ>
現在DeepXでは採用を積極的に行っています!

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