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黒猫兄妹が初ケンカからなかよしにもどったはなし。


前に、黒猫のごっちゃん(オス)を病院に連れていきました。
ちょっとだけ気になるところがあって連れて行ったのですが、
検査をしてもらって問題なかったのでほっとしました。


しかし安堵したのもつかの間。家に戻ると、別の意味で大変なことになるのを、この時のごっちゃん♂とニンゲンは、知る由もなかった…!(突然のシリアス)


家に戻ると、ごっちゃんは、『ここはぼくのおうちだ』と、安心したよう顔をしていました。ごっちゃんは、人なつっこい猫で、人といるのがすきな猫ですが、病院では、石のようになってしまいます(本当にこんな黒い石があるんじゃないかっていうくらい、黒いかたまりになる)。

がんばった大賞のごっちゃんにおやつをあげ、ごっちゃんのもぐもぐタイムが終わり、いつものソファでリラックス。
石から猫になったごっちゃんに、『おつかれさま』と、声をかけていたら、兄妹猫のがっちゃん(黒猫メス)が、ごっちゃんに向かって、シャ―――!と、威嚇!!勝俣州和(さん)ばりに、シャーと言うがっちゃん♀。


黒猫兄妹のごっちゃん(♂)と、がっちゃん(♀)は、いつも仲が良く、背中合わせで寝たり、キャットタワーの一番高いところを取り合ったり、夜中や朝方に徒競走をしてニンゲンに怒られたり(賃貸なので)、修二と彰ばりに、地元じゃ負け知らずなふたりなのです。なのにどうして……!!


理由を考えてみたのですが、がっちゃん♀はとても臆病な猫で、はじめてのものはだいたい怖がります。ごっちゃん♂から、ごっちゃん♂のニオイではなく、病院のニオイがしたからでしょうか?『この黒猫誰?!』となっているのかもしれません。猫は縄張り意識が強いので、神経質ながっちゃん♀ならなおさら。


がっちゃん♀が勝俣(さん)ばりにシャー!!と威嚇すると、ごっちゃん♂は、『なんで怒ってるの?』と感じに、その場でゴロンゴロンと寝そべり、『へい!遊ぼうよ!』と、がっちゃん♀にちょっかいを出します。
がっちゃん♀は、『なに?なんなの?!なんだチミは!』と、怒ってばかり。ニンゲンから見ても、二匹の温度差にそわそわしました。『なんかいつものがっちゃん♀と違う』と、察したごっちゃん♂は、自分の身体をなめ狸(ねこ)寝入りしました。



あんなに仲が良かった兄妹猫が、病院によって引き裂かれてしまいました。
病院め…!!ニクイ!でも…!検査してくれてありがとな!おかげで安心です!(土下座)


病院から帰った日は、ずっとこんな感じにがっちゃん♀は、ごっちゃん♂を威嚇していました。



2日目。威嚇するがっちゃん♀と、健気なごっちゃん♂。そして小さな奇跡が…!

やはりがっちゃん♀にごっちゃん♂が近づくと、威嚇されます。
それでもごっちゃん♂は健気に、『ぼくだよー。ごっちゃん♂だよー』と、おなかを見せゴロンゴロンと寝返りをし、がっちゃん♀にちょいっとちょっかいを出します。がっちゃん♀は、『なに!このねこ!なれなれしい!ふけつよ!あたしにさわらないで!』と、プンプンモード。

昨日より、長めにちょっかいを出すごっちゃん♂ですが、がっちゃん♀はシャー!とイライラしがち。ごっちゃん♂は悟りました。『こりゃ だめだあ』と。そしてすごすごと、がっちゃん♀から離れていきました。
がっちゃん♀的に、変な猫にからまれて不安だったのでしょう。
『ニンゲン~』と、ソファに座るニンゲンの横に来ました。がっちゃん♀をなでなですると安心したようにソファの隅っこにすっぽりおさまりました。


しかし、ごっちゃん♂は、不憫です。苦手な病院に連れていかれ、検査のため毛を少しだけ刈られ、家についてゆったりしようとしたら、妹のがっちゃん♀にシャーと威嚇されるのです。『ぼくだよー』と、がっちゃん♀にやっても気づいてもらえない。

嗚呼~不憫な猫ごっちゃん♂。


ニンゲンは、がっちゃん♀に言いました。
『がっちゃん♀ あの黒猫は、あなたの兄でしょう。威嚇したらかわいそうだよ。あんなにぼ~とした顔の猫いる?早く思い出して!』

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(ぼ~とした顔のごっちゃん♂この写真だとわかりづらいかもしれません)

がっちゃん♀とごっちゃん♂は、ニンゲンが昔働いていたショッピングセンターに捨てられており、保護して一緒に過ごすことになった猫たち。ニンゲンより、ごっちゃん♂といる時間が長かったはずなのに、『なんで忘れちまうんだい!ニンゲンは悲しいよ!』と、ニンゲンは、続けてがっちゃん♀に言いました。がっちゃん♀は、ソファの隅っこに挟まり、すーと寝ていました。

こうやって寝ているけれど、臆病ながっちゃん♀にとって知らない黒猫(ごっちゃん♂)がいるのはストレスだよなあ。なんとかならないかなと、ニンゲンは思いました。



そんな中、ちょっとした奇跡が起きるのです。
ニンゲンがソファーに座っていると、ごっちゃん♂が膝の上にのってきました。しばらく撫でていると、がっちゃん♀が定位置のソファの隅っこにやってきました。ごっちゃん♂がそばにいるのにです。嬉しさから危うく青山テルマfeat.souljaそばにいるねを歌いそうになりました。がっちゃん♀をなでていると、しっぽを左右に規則正しくふります。ニンゲンは、『ああ〜やっとがっちゃん♀、ごっちゃん♂のことわかったんだね!』と、喜んでいると、膝の上のごっちゃん♂が、がっちゃん♀のカラダをはむっと甘噛みしました。がっちゃん♀は、『なにすんのよー!』と、シャー!と、激怒。どっかに行ってしまいました。


三日目。ずっ友だよ!!

朝は、特に威嚇しないけれど、一緒にいるわけでもないがっちゃん♀とごっちゃん♂。今日も、不仲かな。と、いつも通り過ごしていました。その日は、がっちゃん♀がスーパー甘えん坊モードだったので、それに応えるべくスーパーなでなでしたり、スーパーマッサージをして甘やかしました。


ニンゲンは猫にかまってばかりいられず、色々せかせか動き、落ち着いたので、ソファに座ると、ごっちゃん♂が来ました。それからしばらくするとがっちゃん♀が来てごっちゃん♂の横に座りました。


威嚇もしません。

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しばらく様子を見ていても、威嚇をしないのです。



がっちゃん♀とごっちゃん♂は、なかよしに戻ったみたいです。

なんだかもうたまらない気持ちになり、少女漫画雑誌なかよし5冊くらい買いそうになりました。



がっちゃん♀の気持ちの変化は、わからないけれど、(ニャウリンガルでも買えば良いですか?知りたい!)とりあえずニンゲンは、良かったと、胸をなでおろしました。


おわりに

今でも黒猫兄妹はなかよしです。長文になりましたが、最後までお読みになっていただきありがとうございました!

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