4/26 日経新聞記事Picks

本日も日経新聞朝刊の記事をPick Upしていきます。

【本日取り上げたトピック】
●日産、全新車に自動運転(P.2 総合1)
●中小企業対策1.3兆円 政府、物価高に国費6.2兆円(P.3 総合2)
●技術防衛 中小の体制強化(P.5 経済・政策)

●日産、全新車に自動運転(P.2 総合1)
<Fact>
・日産が2030年までに、全ての新車に自動運転機能を付けることを発表
・自動運転レベルは(明確な言及はないものの)レベル3と想定される
・現状は車種単位でみると数%にとどまる

<理由>
・事故原因に対処する技術は日産が他社よりも優れており、当領域で優位性がある(日産曰く)
・Society5.0等の大きな潮流への対応

<所感>
・脱炭素のトピックが流行していることもあり、注目度でEVに若干劣っている気がするが、大きなビジネスチャンスの一つ
・日産は従来の自動車メーカー競争では少々遅れをとっている感もあり、起死回生の一手になりうる
・特に、政府のSociety5.0の構想にパートナーとして食い込めれば、市場獲得も期待できる
・このあたりの自動車業界の競争関係はあまり存じ上げないので、勉強したい

●中小企業対策1.3兆円 政府、物価高に国費6.2兆円(P.3 総合2)
<Fact>
・政府が原油高、物価高対策で6.2兆円の国費を歳出予定、内訳は下記の通り
 - 原油価格の高騰対策(ガソリン補助金上限を1リットル25円→35円):1.5兆
 - 原材料・食料等の安定供給:0.5兆
 - 価格転嫁等の中小対策(政府系金融機関による融資の金利下げ/事業再構築補助金等):1.3兆
 - 生活困窮者への支援(子供一人当たり5万円支給等):1.3兆
 - 予備費確保(今回取り崩す予備費の確保):1.5兆
・民間資金を合わせた事業規模は総額13.2兆円

<理由>
・物価高と直接的に関連のある問題に対して、国費を投入する

<所感>
・景気下支えのために打つ施策として違和感はない
・一方で、歳出の根拠や経済的効果、判断基準等は明確にしてほしい
・予備費についても、1.5兆円備蓄する妥当性、また今後の流用に関する妥当性はしっかり検証と国民への説明が必要

●技術防衛 中小の体制強化(P.5 経済・政策)
<Fact>
・政府は先端技術や顧客情報流出防止のための情報管理体制強化を図る
・2018年に政府は「技術情報管理認証制度」を設けたが、認知度が低く現状の認定機関は32社に留まる

<理由>
・特に昨年、トヨタサプライチェーンの一環である企業やデンソー等、多くの企業で相次ぐサイバー攻撃被害発生を受け、セキュリティレベル向上を図るもの

<所感>
・セキュリティ関連は、もし漏洩等があったときには甚大な被害を被るが、その割に比較的後回しにされやすい領域
・保険のような位置づけではあるが、近年デジタル化の促進や戦争勃発によりサイバー攻撃リスクが増大しているため、コストをかける価値のある領域になってきている

なかなか時間が確保できず大変ですが、
明日も書いていきたいと思います!

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