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当たり前のレベルを上げるための行動指針

当社DeepApex(ディープエイペックス)では様々な企業の情報システム、情報セキュリティに関わるアドバイザリーやコンサルティングを行っています。また、実際に手を動かし、クライアント企業のビジネスをITで支える仕事をしています。

当社では、メンバー全員の成長やクライアント企業様への価値提供のレベルを上げるために「行動指針」を明確に定めています。これは以前、紹介した「迷いなく働ける環境を作る、社内の仕事ルール」とは異なり、メンバー全員が仕事を進める上で当たり前であると思っているレベルを上げ、自己成長につなげて欲しいという思いから定めているものです。

今回の記事では当社で定めている行動指針の一部(6つ)を紹介します。

業務における考え方の行動指針(の一部)

【物事の幹と枝を意識すること】
複雑な物事を検討する時には様々な選択肢や条件が出てくる。その場合に全てのことを考慮することはコストが見合わないことが多い。そのため、何が幹(優先度が高い事項、MUST)であり、何が枝(優先度が低い事項、WANT)なのかを常に意識して物事を整理すること

当社ではクライアント企業の皆さまに対してアドバイザリーやコンサルティングを提供しており、複雑な課題や問題について検討する機会が非常に多いです。限られた時間や資金の中で、クライアント企業様に価値提供するには、すべての要素を考慮することは不可能です。そのため、最適な選択を行い、検討範囲を正しく見極め、価値のある部分に絞る必要があります。そのため、当社では何が「幹」であり、何が「枝葉」であるのかを明確に区別して業務を進めるよう努めています。こうすることで、真に重要な事項にリソースを集中し、より良い成果を得ることができます。

【まず「全量」を把握すること。部分を先に見てはいけない】
仕事を進める上ではまず「全量」が何であるのか?を意識すること。「全量」が洗い出されていないのに「部分」を掘って行っても無駄になることが多い。まずは全体を掴みその後に部分に入っていく必要がある。そうしないと自分が何をしているのかわからなくなる。

仕事においては実施する範囲や検討する範囲が予め決まっていることは少ないです。学校での勉強とは異なり、自分で範囲を決める必要があります。その際にやりがちなのが、自分が手を付けやすいところから実施して深掘ってしまうことです。範囲が決まっていない状態では、まさに手探り状態で、いくら時間があっても仕事が終わりません。そのような自体に陥らないように、まずは全量が何であるのか、全量をどのように規定するのかを調査・検討することが重要です。そして、その全量を明確にした上で、必要な範囲に絞り込み、部分の詳細を見ていく必要があります。こうすることで、無限に仕事の時間を費やしてしまう状況を回避できます。

ドキュメント化や成果物についての行動指針(の一部)

【人間は誰しも忘れる、忘れないためにドキュメントに残す】
忘れない人はいない、どんなことでも基本的にドキュメントに残すこと

当社では業務中に行ったことは全てNotionに残すことにしています。なぜ文字にして残さなければならないのかを端的に表したのが、こちらの行動指針になります。その仕事をしている時には、その事項については明確に覚えていますが、人間の脳は忘れるようにできています(良くも悪くも)。今やっている業務内容を3か月後に鮮明に思い出せるかというと答えはNoであると思います。3か月後にもう一度検討しつつ、「どうやったっけ・・?」と考える時間が必要になり、非常に非効率になります。それを防ぐためには行ったことや行ったときの気づきなどを全てNotionに残すことで過去を振り返りやすくして、業務における無駄な時間を可能な限り発生させないようにしています。

【良い仕事をするには日本語を正しく使う】
日本語は難しい。「てにをは」が1つ違うだけで意味が全然異なる。「する」なのか「される」なのかでも意味が異なる。 主語が抜けててもその場では意味が通じてしまう。日本語を正しく使い、正しく要望や要件を理解し、実行することが良い仕事の第一歩。

アドバイザリーやコンサルティングを行う上で、言語化することは非常に重要な要素です。普段何気なく私たちが使っている日本語ですが、日本語は非常に難しい言語です。1つの言葉が異なれば全く異なる意味になったり、主語が省略されることがあったり、指示語の示す対象が曖昧だったりします。業務においてはそのような複雑な日本語という言語を使って仕事をする必要があります。そのため、「てにをは」を正しく使うことや指示語を極力使わないこと、主語を必ず明記するなど仕事においては心がける必要があります。正しい日本語でアウトプットして成果物を作成してお客様にご理解いただくというのを当社では重視しています。

コミュニケーションにおける行動指針(の一部)

【前提があっていないのであれば、何も伝わらない】
打ち合わせでも、ドキュメントでも必ず前提をあわせてから取り組みましょう。前提が揃わないと話が噛み合いません 打ち合わせでは、前提を話してから本題に入る。ドキュメントでも前提を書いてから本題を書く 前提とは、「経緯」や「知っている情報のレベル感」。特に「事実」を抑えましょう

仕事においては他者と関わりながら物事を進めるため、コミュニケーションを円滑に行い、お互いの認識齟齬がないようにすることが非常に重要です。認識齟齬を起こさず、仕事をスムーズに進めるためには、まず話の「前提認識」をあわせることが非常に重要です。前提があっていない状態ではいくら後続の話をしても聞き手は迷ってしまったり、意味を正しく理解できなかったりします。そのようなことが発生しないように、当社ではまずは前提をすり合わせることを重視しています。前提があっていれば、その後の話のズレや認識齟齬が起きづらくなります。

【先に言えば説明、後から言えば言い訳】
事前に伝えるか、事後伝えるかで印象は大きく異なる。事後でどんなに正しいことを言っていても言い訳にしか聞こえない。言い訳はみっともない。先回りして、伝えていれば説明になり、感謝される。常に先手先手で動きましょう。

仕事を進める上では相手(社内でもお客様相手でも)に先手、先手で情報を共有することが非常に重要になります。これは報告や連絡・相談にも関わる重要なポイントですが、適切なタイミングで適切な内容の報連相をすることが特に重要です。同じ物事を伝えるにしても、早い段階で伝えておくことでそれは「説明」になります。ただ、事態が発生した後に同じ内容を伝えると「言い訳」に聞こえることがあります。分かっていたけど適切なタイミングで伝えなかったという場合もあると思いますが、その場合でも言い訳に聞こえてしまいます。このような事態を避けるために、当社ではこの行動指針を定めています。


当社では上記のように行動指針を文章にして共有しています。全員が行動指針を認識することで当たり前のレベルを上げ、自己成長とともにお客様への価値提供をより一層大きなものにするようにしています。ITコンサルタントやアドバイザーとしての当たり前のレベルを上げたい、成長したい、お客様に直接価値提供したいという方はぜひ下記からご応募ください!お待ちしています。

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