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【ワンダーランド】ドヤ街から何へ?日本最大級のホームレスタウン・大阪市西成区「釜ヶ崎」はどこへ向かおうとしているのか

皆様こんにちは。殊更“ダークツーリズム”に関する話題となれば度々槍玉に挙げられるDEEP案内編集部でございます。人間社会の集合体である“街”をテーマに、決してその表に出てこない社会の裏側の存在にスポットを当てて興味の趣くまま気の向くままに散歩しまくっては書きまくってきたのが我々ですけれども…

そんな活動も去年から延々と続いている新型コロナウイルス禍によって制限を受け、食い扶持が脅かされるどころか、いつ感染して死ぬかも知れないというリスクと背中合わせで暮らしている。しかも感染力を増して強毒化した変異株が関西を中心に猛威を振るっているという、去年よりも酷い状況。いずれ首都圏や他の地方に飛び火するのも時間の問題で、この“第四波”はかつてない危機である。今度の変異株は基礎疾患なしの30代40代でも重症化しまくっているとお医者様も警告を発している。本当に気をつけて欲しい。

当方もワクチンがいつ打てるか不明な中で、ともかく旅行なんて呑気に出来る訳もないので、これまで通りチマチマと“書き物”をするしかない。

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一方で、コロナパンデミックで社会が大混乱している以前から“生き死に”が背中合わせになっているシリアスな土地というのが日本最大級の簡易宿泊所集積地帯である大阪市西成区のあいりん地区、通称「釜ヶ崎」という場所だ。去年秋頃、コロナ第二波が収まった辺りにちょいと街の様子を見に行ってきたが、三角公園や西成警察署のあたりでは普段通りに“酒盛り”しているし、誰もマスクしてないし、まさに「平常運転」といったところ。しかし最近この釜ヶ崎エリアに関して、ちょっとした騒ぎが起きている。

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