【この世の終わり】“呪われし海とレオパレス銀座”…三重県津市高洲町「中河原海岸」を征く
不動産や法律の知識に疎く手軽にカモにできる“社会のド底辺”を住ませる賃貸アパート経営を巡るトラブルの生々しさと言ったら、まさに「弱肉強食」という言葉を思い浮かばずにはいられない。不動産関係者なんてみんな肉食獣だと思っている。そこにはハイエナもチーターもライオンもいる。“住まい探し”はそうした肉食獣がうろつき回る荒涼としたサバンナを鴨が葱を背負って歩く危険な行為と心得よ。そこには“人の心”というものは存在しない。
そんな不動産業界とアパート経営で濡れ手で粟を企む日本中の家主様とお茶の間を騒がせた出来事として記憶に新しい「かぼちゃの馬車」の件も相当エグいんですが、中でも全国的にアパートを展開する、独特の“サブリース契約”で国内屈指の有名企業になった「レオパレス」の大量施工不良問題は衝撃的だった。
あの一連の騒動で100億円越えの債務超過を出したレオパレス、会社がズドーンと傾いてしまいましたが、アメリカの投資ファンドに助けられて生き長らえているようで、未だに東京都中野区の青梅街道沿いにある自社ビルは身売りもされずに残っている。あー、かぼちゃの馬車(スマートデイズ)の社長ってレオパレス出身だったらしいんですよ。さもありなん、ですわ…
「株式会社レオパレス21」が管理するアパートは全国47都道府県に約3万9千棟もある。だが全国広しと言えども、これから挙げるような異常な地域の存在は他では耳にしない。あまりにレオパレスのアパートを建てすぎてしまったせいで「レオパレス銀座」と呼ばれてしまった地域が三重県の県庁所在地・津市に存在する。
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