立場ってマジで怖いものだと思うんですよね。と言うお話。
私社長なんですよ。
いや、だからなんだって話ではあるんですけど、事実社長なんですね。
で、最近業界団体の青年部会の部会長なんかも拝命したんです。(多分人がいないからだと思うんですが)
するとどうなるかと言うと、人からは「社長」とか「部会長」とか言われる訳です。当たり前っちゃ当たり前なんですけども。背中がむず痒くなる感じにもだいぶ慣れてきました。最初は何とも違和感があったのに、最近はなんだかそういう呼び方にも慣れてきちゃったんですよね。
さて何を言いたいかと言いますと、これ怖いなあと思うんですよね。
私を社長とか部会長とか呼ぶ方は、あくまでその後ろにある株式会社力道電設であったり業界団体に対して利害があったりする方々なわけで、実は私自身に対しての敬意とかではないよなあと思ったわけです。業者さんからすればあくまでお客さんは「力道電設」であり、カンノダイキ個人ではないんですよね。事実会社で購買する何かに関してはあくまで私の財布からお金が出ていくわけではないですし。
私は別に窓口の人に過ぎないわけです。確かに決裁するのは私ですけど、利害を及ぼすのは私じゃない。
ところがそこを勘違いする人は少なくないんですね。
例えばどこかで役員とかやってた人だと、少なくとも現役の頃は業者さんは「◯◯常務!!」とか言いながら持ち上げてくれる訳です。
じゃあ引退・転職後どうなるかと言うと、大体の人が現実を思い知ることになりがちなんじゃないでしょうか。
もちろん全員がそうだとは言わないです。徳が高い方だと立場がどうあれついてきてくれる人は間違いなくいます。
しかし利害で見ている人に関しては、連絡しても適当にあしらわれることすらあるでしょう。「あの頃あんなに世話してやったのに!!」と憤っているおじさんを見かけたのは一度や二度ではありません・・・。
なので私は自分にもスタッフにも言い聞かせている話なんですが、肩書なんてものは「さん」とか「ミスター」とかその程度に過ぎないんだから調子に乗っちゃいかんぞという訳です。
中国語で言うなら「先生」ですかね。その程度です。
ここで肩書にのぼせ上がって人のことを粗末にしてしまうと、あっという間にダメな大人の出来上がりです。
別に卑下する必要もまったくないとは思いますが、表面上の態度はどうあれ常に人には敬意を持って接するべきだろうなと強く思うのです。
背伸びしても虚勢を張ってもいいとは思いますけど、根っこは常に謙虚に。それがかっこいい大人なんじゃないかなと思うのでした。