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フリーランスデザイナーで失敗した話

もう何年も前になりますが、

私は一時フリーランスデザイナーとして
身を立てる
つもりでいました。
結果的にそれは失敗したのですが…



でもフリーランスが失敗に至るまで
ちょっとした…いえ大事な学びを得ました。



実は‥
もうデザイナーは辞めよう…
と考えたことが一時ありました。

そこで他の職種であれはどうか?
これはおもしろそうか?と
様々考えていたのです。

今考えたら、逃避だったと思います。

でも当時は本気で考えていました。

様々な理由もあり、ともかくその時は
デザイナーの仕事に失望していました。



しかし、
最終的にどうするのか決めないうちに
制作会社を退職し、

ブラブラしながら考えておりました。

どう考えても無謀です(笑)



でも、退職してしばらくすると
嫁の第一子の妊娠発覚!


ウダウダ考えている間も無く
細々とデザインの仕事を
知り合いのツテで受注しはじめました。


もつとも、
元々が「とりあえずフリーランス」なので、

すぐに行き詰ります。


そうです。仕事がないのです。



これは骨身に染みました。

仕事がない恐怖というのは、
勤め人では中々味わえません。



今月は入金がこれだけあるからいい。

でも来月はなにも入金がない‥



おい!今ここでのんびりしてていいのか?

自問自答しているだけで
動かない自分がここにいる。
でも、
嫁も子供いる手前そんなグダグダな
状態は見せられない。



動けばいいのに、どうしようどうしようと
悩むばかりで
何も手立ても打てませんでした。
(追い詰められても動かないクズタイプw)



そんな姿を傍目で見てた嫁は
「釣りでも行ったら?」と勧めるので
渋々行くことにしました。
(家に居ても針のむしろですしね)

生涯でこれほど気の重い釣りはありません。


ところが、
これがまた嫌味のごとくよく釣れるのです。

ワンキャスト、ワンフィッシュ!
いわゆる入れ食い状態です。
ついには次々にヒットする魚を相手に、

「これ以上オレをいじめるなぁっ!」と
心の中で叫んでいました。


(じゃあ、やめて帰れよ‥笑)



‥‥‥



まあその後結局勤め人に戻るのですが、

あの時の恐怖は今でも忘れられません。

単なるバカだとも言えますが。。。



で、いま心底思うことは

独立する前に必要なのは、
費用でも気持ちでもありません。

仕事と仕事をくれるクライアントです。



これさえあれば、Macもフォントも
センスすら要りません(暴言…笑)
当たり前だけど私はこれを忘れてました。


最近の皆さんは情報が豊富にあるので
様々な戦略を立てて独立されるでしょうが、
お客と仕事があれば
他には何も必要ありません。
これがフリーランスデザイナーの真実です。

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