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ビットコインは若干の調整でも買い意欲旺盛。イーサリアムは再度最高値チャレンジ!?

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前週からの動向

ビットコイン(BTC)は最高値を更新後、若干の調整に入った。9月の安値から最高値までのフィボナッチリトレースメントを引くと、現在23.6%あたりで方向感模索が見て取れる。下がったところでは、少しでも買いたい投資家が多い環境は変わっていない。

ビットコインの価格を占う上で、直近のエネルギー価格高騰からEV(電気自動車)に注目が集まり、時価総額が1兆ドルを上回った米テスラ社のCEOイーロン・マスク氏が、強いインフレ圧力に対してTwitterでコメントしたり、米証券取引委員会(SEC)への四半期レポートで、ビットコイン決済への復帰について前向きなコメントがあったことへの期待感からくる思惑買いもどこかでは始まりそうだ。
大型アップデートへの思惑も入ってきているだろう。

一方、アルトコインの動きとしては、イーサリアム(ETH)は再び最高値付近まで上昇中。DeFi市場の拡大、国内もだがNFT市場への期待、ETH2への期待ともあり資金が流入しており、BTCより最高値更新は現実的ではないかと思う形からと思われるがETH/BTCも上昇中。

XRPは下方トレンドのレンジ上限付近、ブレイクすれば上値が軽くなると期待がかかる形であるが、ビットコインほどの力強さは見られていない。
その他のコインはアルトコインのターンを狙うべく、BTCやETHを保有している一部投資家の利益確定後、資金流入を期待する声が聞こえてきているが、SECとのXRPの有価証券性問題と、最も警戒すべきは、ステーブルコイン分野の米当局による規制の内容を見極めないと大きく投資することは危険ではないかとの見方もあるため、保有するポジション量にはご注意

市場動向

一方他市場を見ると、先週号でも取り上げた通り、引き続きエネルギー価格の高騰などでサプライチェーン問題の深刻化が継続している。OPECの次の手に期待したいところだが、一度断られたことを見るとバイデン政権の交渉力に期待はし辛い。

インフレ圧力が高まる中、米10年債など長期金利の上昇、ドル高進行などで、金価格は一時的に回復したものの、投機的な売りによる下落に警戒は来ていないためポジションコントロールはしっかりしたいところ。

FRB理事の発言からもFRB内で「インフレ懸念」が台頭してきているだろうと推測でき、今後もインフレ圧力が後退しなければ、「一時的」と判断した高水準インフレへの対応として、テーパリングの完了前倒しや利上げ時期の前倒しに踏み切らざるを得ないとの見方が浮上、長期金利の上昇ペースが速まる可能性は十分高いだろう。
次回FOMCへの思惑でポジションが上下してくることが予想されるため各連銀のコメントには注意したい

実際にテーパリングが始まり、株が大きく値を崩す可能性が想定されるが、伝統的な安全資産として金需要が中期では高まると思われ、一時はデジタルゴールドと言われたビットコインへの期待値も高いままになるだろう。
ビットコイン価格が年内にもう一段の上昇をするためにも、せめて、半値あたりまでは一度調整してほしいところだが、逆張りが主流の国内勢にはポジション管理に注意しつつどこまで本腰を入れて買うことができるだろうか。
方向感が難しい時こそドルコスト平均法での投資手法を検討するのが良いのではないだろうか。

筆者:前田慶次
参照:Bitcoin日本語情報サイト

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筆者プロフィール

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株式会社ディーカレット 暗号資産事業グループ
トレーディングチームヘッド、マーケティングディレクター
SBIの為替ディーラー出身でプライシング分析から顧客取引などのビックデータ分析屋さんも兼ねていたので、取引はAIで取引シグナルを出しているものの裁量が好きなトレーダー。暗号資産交換業に転職してからは、AMLに加えブロックチェーン特有の分析まで顧客売買と市場動向両方に精通し、デジタルマーケティング分野も担当。日進月歩な業界なので日々全集中!! 好きな取引格言はミスターFXこと坂本軍治先生に言われた「Don’t Believe Your Position!!! 自分のポジションに恋するとロスカットが遅くなるから自分の相場観は信じるな!」です。
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