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中国不動産大手「恒大集団」のデフォルト危機報道で、暗号資産は先週までのレンジから一転、軟調な展開に。FOMC会期中ということもあり、市場はリスクオフムードか。

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前週からの動向

500万円前半で推移していたビットコインは、日本時間20日午前から下落をはじめ、一時450万円を割り込むまでの軟調な展開となっている。ドルベースでも心理的節目とされる40,000ドルを一時下回った。

原因は、中国不動産大手の「恒大集団」のデフォルト危機が表面化したことにある。同社は中国でも有数の大規模な企業であり、デフォルトに陥った場合、中国経済全体への悪影響が懸念されることから投資家心理が悪化し、NYダウは20日一時1,000ドル安まで売り込まれる場面があった。先週31年ぶりの高値を取り好調だった日経平均株価も連休明けには一段安となるなど、暗号資産のみならず多くのアセットクラスにリスクオフムードが派生している。

暗号資産全体が全面安となり、堅調であったETHなどが大幅安となったため、BTCは下落しながらも低迷していたドミナンス(暗号資産全体におけるBTCの時価総額の割合)はわずかに回復した。

今後の影響については未知数な部分が多いが、23日が期日の社債の利払いは行うとの発表がされている。当局からの救済措置に期待する声も聞こえているが、政府主導で進められた不動産バブルを抑制するための規制「3つのレッドライン」により苦しめられた恒大集団に救いの手が差し伸べられるかどうかは不透明だ。

テクニカル的には、100日移動平均線近辺でいったんは下げ止まっているが、このまま安値圏の推移が続き、25・50日移動平均線と100日移動平均線のデッドクロスが発生してくると弱気相場が長期化する恐れがある。

また、現在FOMCの会期中でもあり、様子見でポジションを手仕舞っている投資家がいる模様。恒大集団のデフォルト回避観測や、イベントの無事通過が確認できた場合、割安感からの買い戻しが短時間で殺到する可能性もあるので、報道には注視が必要だ。

他金融資産に比べ変動が激しい暗号資産では、慎重なポジション管理が重要になってくるが、当社では現在キャンペーンで販売所スプレッドを原則固定(BTC,ETH,XRP)しているので、指値逆指値を有効に活用していただきたい。

筆者:齊藤成芳
参照:Bitcoin日本語情報サイト

筆者プロフィール画像4

ディーカレットのトレーディング部、チーフディーラーの齊藤成芳(せいほう)です!
証券会社で株や債券のリテール営業をしていましたが、相場に魅了されてトレーディング・ディーリングの世界に参戦しました。現在は資金移動やウォレット管理、マーケティング業務も兼任しております。暗号資産の普及を目指し、情報発信に励みます。暗号資産は誕生してからまだ日の浅いアセットクラスです。みんなで歴史を作りましょう!
好きな言葉は「ストロング・バイ」

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