警告!米消費者物価指数を警戒せよ!500万円台を回復したビットコインの今後は?
前週からの動向
BTC(ビットコイン)は続伸し、500万円を挟んでの推移をしている。
ホワイトハウスからの弱気コメントで警戒感が高まっていた米雇用統計のポジティブサプライズ、アマゾンの最高益を好感したハイテク株の上昇などがあり、ビットコインは連れ高となった。
20日移動平均線を悠々と超えたことでテクニカル的に買われやすく、しばらく続いた下落トレンドの中で売っていた層のまとまったポジションの清算も走り、レンジを大きく切り上げていく展開となり、アルトコインにも全般的に大きな資金流入が続いた。
アンバーグループの投資家向けレポートの解説では、欧米トレーダーによる「取り残される事への恐怖」によって連鎖的に発生した買いだったのではないかと見られ、利食いも入りやすいポイントで止まらなかった事で、さらに強い買いを引き起こしたようだ。
テクニカル的にはボリンジャーバンドの2σで、RSIは70台と買われ過ぎている事から、急騰場面では利食いが先行し、現在の価格帯に一旦は落ち着く形となっている。
この価格帯からさらに上昇するかどうかは、木曜日に発表予定の米消費者物価指数を見て考えるのが良いのではないだろうか。個人的にはもう少し発表前にリスクコントロールするべく、ポジションをクローズする動きが出るのではないかと思っている。
一方で、ナスダックとの相関が弱まり続けているBTCへの金融引き締めの影響は、従来金融でアナリストをしていた投資家でも予想しづらい状況となってきているようだ。
インフレヘッジを目的にした金とBTCの相関が意識されているうえに、リスク商品であるとの認識も一部ではあるため、市場全体のリスク回避志向が高まる米株の急落時には相関が強まることもあれば、今回のように割安感から大きく反発することもある。常にトレンドフォローし市場の流れに任せるのが吉だという事だ。
また、2016年にBitfinexでハッキングにより流出した中の94,000BTCを米司法省が押収できたとのニュースは、非常にポジティブな印象を受ける。
現金より仮想通貨はしっかりトレースできる仕組みが出来上がってきており、今まで犯罪用途ばかりが注目されてきていた部分が払拭できてくると思っている。
市場動向
市場はFRBの積極的な金融引き締め観測から、米長期金利の先高観が強まっており、2019年11月以来の1.96%を回復するなど、金利がマーケットの中心に戻ってきている。
この金利の上昇によって米株は強弱交錯しているが、FRBの利上げのペース動向が市場全体には大きな重石である事を忘れずにトレードしていきたい。
現状原油が下落しているのは、イラン核合意で輸出拡大を警戒した売りであるが、これは合意がされない場合や売りが一巡した後はまた原油高になりうる。インフレを本気で退治したいと考えるFRBにとってこの原油高はどう目に留まるか、米消費者物価指数の結果と合わせて注目し、リスクコントロールを心掛けるべくしっかりシートベルトを締めてトレードしたい。
■直近の注目イベント
2/10 米消費者物価指数
2月上旬 バイデン政権による暗号資産にかかる大統領令発表
3月中 グレースケールBTC信託をビットコインETFに転換申請の結果発表
なお、現在ディーカレットのアンバー・グループ参画に伴い、先着1,000名に最大3,000円分のビットコインをプレゼントしております。
ディーカレットの口座をお持ちで無い方は、ゲスト登録時に下記の招待コードを入力の上、お取引をご検討ください!
筆者:前田慶次
参照:Bitcoin日本語情報サイト
Amber Market Insight
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