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ポジション調整は終了か?暗号資産はレンジで推移しながらも、反転の兆しも垣間見える。XRPやLTCに急騰場面みられるもどちらも短時間で値戻し。フェイクニュースにはご注意を!

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前週からの動向

前週からのビットコインは、1BTC=500万円を挟んでのレンジ相場となっている。エルサルバドルでのビットコイン法定通貨採用実現による材料出尽くし感や、米SEC(証券取引委員会)がコインベース社の新サービスに対し、法的措置の可能性を含む警告を出したことなどに端を発し、ロスカットや逆指値の売りで大幅な急落となった先週の暗号資産市場であったが、週末から今週にかけては45,000ドル前後での推移となっている。
昨日の一時的な下落局面でも、ビットコインは8日急落時の安値を割り込まず、43,500ドルほどで切り返しており、ポジション調整は済んだとの見方が広がってきた。

テクニカル的には、先週の急落で200日移動平均線を割り込んだことで、100日移動平均線の430万円台付近までの下落が危惧されたが、昨日今日の上昇により200日移動平均線を上抜く展開となっている。いったんは反転の兆しが見えてきたが、明確な強気トレンドとみるのは気が早そうだ

暗号資産が方向感に欠くなか、株式市場の堅調さが目立ってきた。高値更新を続けるNYダウに比べ、2月の高値から上値が重くジリ安となっていた日経平均株価は、ワクチンの普及や自民党総裁選前にした政策期待などを背景に一段高となり、1990年以来、約31年ぶりの高値を付けた

環境要因

ビットコインを保有する上場企業の代表格である、米マイクロストラテジー社がビットコインの買い増しを行ったとの発表を行った。今回、5,050BTCを約267億円で購入したとのこと。これで同社の保有分は11万4,042BTCとなった。大手企業の暗号資産購入報道は、投資家の安心感につながるポジティブなニュースといえるだろう

しかし、気を付けなくてはいけないのはフェイクニュースや思惑のみでの急変動だ。
10日にはリップルが突然12%超の急上昇をする場面があった。原因は、昨年末からXRPの取引を停止しているコインベース社のモバイルアプリ上で、一時的にリップルの売買画面が復活したことで、再上場するのではとの思惑が浮上し買いが殺到した。しかし、すぐにコインベース側から否定の発表があり、わずか数時間で上昇前の価格付近まで下落するいってこいの展開になった

また13日には、米小売業で最大手のウォルマートがライトコインでの支払いを始めるとの報道が数社のメディアで取り上げられ、ライトコインは数分間で30%の急上昇となった。しかしウォルマートがこの報道が事実ではないと述べたことで、すぐに値戻しとなったLTCのみならずBTCなど他通貨も相場の混乱による下落の影響を受けた。
レンジ相場の中でもニュースでの急騰が目立つことから、市場内でエネルギーが溜まってきていることが伺える。
また他の多くのアセットクラスと比べ、ボラティリティの高い暗号資産は報道一つで価格が急騰・急落することが非常に多いので、投資家一人ひとりが冷静な判断をすることが重要になるだろう。

筆者:齊藤成芳
参照:Bitcoin日本語情報サイト

筆者プロフィール

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ディーカレットのトレーディング部、チーフディーラーの齊藤成芳(せいほう)です!
証券会社で株や債券のリテール営業をしていましたが、相場に魅了されてトレーディング・ディーリングの世界に参戦しました。現在は資金移動やウォレット管理、マーケティング業務も兼任しております。暗号資産の普及を目指し、情報発信に励みます。暗号資産は誕生してからまだ日の浅いアセットクラスです。みんなで歴史を作りましょう!
好きな言葉は「ストロング・バイ」

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