ビットコインの今後のポイントは? テクニカル的にはダブルボトム達成し上昇圧力に。 ETHは再度高値更新し高い買い需要を確認
前週、ビットコイン価格は下落から回復しダブルボトムの形状となっている。
本日12時現在仲値でも600万円を回復。下落の要因となったものとしてはバイデン政権によるキャピタルゲインへの増税案報道で暗号資産(仮想通貨)への向かい風になるとの思惑と、700万円まで調整らしい調整もなかったことから利食いが先行し、再高値から200万円を超える約28%もの下落となった。この間アルトコインも大幅な調整となるコインも多かったが、ビットコインに関しては高い買い需要が観測されている。下落しないと手が出せなかった投資家が多かった事や、主要なニュースとしては、テスラ社が保有していたBTCの約10%を売却していたことが決算で判明したが、CEOのイーロンマスク本人は売却していないことが伝わったこと、JPモルガンによるBTCファンド開始報道などが相場を下支えしたとの見方ができる。そうした中、ETHは最高値を更新し、引き続き機関投資家の参入報道やDeFi市場の拡大が意識されている模様。ETHの市場拡大はアルトコインへの追い風ともなり、BTCドミナンスは低下傾向。
相場への下落リスクについては、テクニカル的には直近高値の半値回復が目標であることや、25日移動平均などを利用した利食い観測。大きな懸念点としては以下を挙げたい。イランで輸入品への決済手段として暗号資産を認めたとの報道から、米国の新規制や当局側からの発言には引き続き感度が高く、アンテナを張っておくことが必要と思われる。
また、今週も暗号資産のみならず、株・為替・商品先物などのセンシティブな動きが目立っている。最近の米経済の好調により各経済指標が回復を示していることから、27~28日のFOMCもしくはその後にあるパウエル議長による会見で、テーパリングへのヒントに身構える必要がある。これまで金融緩和による資金の向かい先の象徴が、ビットコインなどの暗号資産であったというのは言い過ぎではないと思われ、仮にテーパリングが開始されると観測された場合、リスク資産への向かい風になる可能性が高い。また、バイデン政権による増税案については、高い税率が暗号資産に課せられるのではといった思惑は、現在のところ否定されてはいるが引き続き頭を押さえる要因となり得る。
今後も米国時間での大きな価格変動が予想されるため、リスクに見合ったポジション管理として指値・逆指値をいれるトレードを心掛けたい。
筆者:前田慶次
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