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キレイになんか撮ってやるもんか!

料理の撮影をディレクターの立場で見ていて思ってた事は、「何でそんなに綺麗にするんだ?」ってこと。フードコーディネーターはキレイに料理を盛り付けて、テーブルコーディネーターはテーブルにアリもしない小物やクロスのシワを意図的につくったり。何か違和感がありすぎる。と思いつつも仕事の特性上演出が必要だったので、それに流されて指示を出していたのは確かに僕だった。

あれから時は流れ、フリーのデザイン会社を嫁さんと立ち上げて、自分でデジタルカメラを手にして描いていくイメージは、常に『本当はこうだよね!』って言うビジュアルづくり。僕の中のリアリティのある世界。料理以外にも色んな業種の仕事をして、やっぱりこれ嘘だよね。って言うもや、キレイキレイな世界は否定してきた様に思う。

そうした思考の中で、当たり前に感動が伝わるビジュアルづくりを目指してきた。『当たり前なんだけど、何かわからないけどいいよね。』そこで際立つ個性みたいな線を嫁さんと追求してきた。

ビジュアルづくりに限らず、全てのことでその線は外していない。

『何だかよくわからないけど、なるほどね!』後からジワジワわかってくる。ほとんどがそのパターンだ。しかし、これからは少しだけ付け足してみよう。そう思っている。

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