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単にカタチにすることへのこだわりを捨てる時がきた。

パソコンでデザインデータを作りはじめて何年になるだろう。最初は容量が少な過ぎて、文字を少し動かしただけでクラッシュしたりプリントアウトに何時間、いや何日かかるのかわからない。そんな時代を経て、今や超簡単にデータ化できる。そのかわりに、デザインを制作するソフトを使いこなすために常に勉強しないといけなかったりして、本当疲れる。加えて、ネット関連も勉強していないと、作り上げたデータを生かすことができないから厄介だ。

デザインが決まればデータ作成は2時間もあればできるが、データを色んな媒体に振り分けたりするところで、ちゃんと適切にデータがリサイズできてその媒体ごとに適切であるかどうか?それを確認するだけでも大変だ。

僕のやっている商業デザインは、この作る作業より、作ったデザインがあることで、本当に役に立つのか?どれだけ他と違いがあるのか?色んな要素をイメージの世界に溜め込んでアウトプットできているかが本筋なのだ。だからこそ作ると言う作業に時間をとる必要性はそんなにない。と言うよりインプットした要素をイメージの世界ですぐさまアウトプットできる感性を身につけるほうが大切。

込み入ってくると、クライアントの売り上げ推移や経営課題もイメージの中にインプットして吐き出さなくてはならないからだ。そして、出来上がったデザインが実装されて拡散していくために、どのルートを通していくか?そこに問題点があるのならその問題点も想定してアクションしたり、メディアミクス化し出してますますイメージの中に、経営的要素を入れておかないとお話にもならない世界に入っていった。

もう無理でしょ?データ作成までやるの!

数年前から思い出して、クリエイティブコンサルに舵を切った。通常のコンサルではなくて、色んな要素をイメージの世界に詰め込んで新しい戦略的な世界をイメージでアウトプットする。

なんだそれ❓

そう、なんだそれ?なんだ。

だけど、実感として経験からしても、これこそが一番重宝されてきたところ。

「デザイナーがそこ考える?でも、その発想は出てこないわー。」

そりゃそうでしょ。イメジの世界に売り上げ推移や経営課題が織り込まれているなんてねー。だからクリエイティブコンサルなんですよ。

そっちの方が自分に向いてる。

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