塾選び~こりゃダメって塾~

当たり前ですが忘れがちなのが塾は私企業だということ。

利潤追求のために業務をしています。

生徒がいなければ経営が成り立ちません。

要は食っていくために有料で授業をしています。

そして残念ですが授業力ではなく宣伝力で

生徒を集める塾が非常に多いのが現実です。

宣伝と違い、メインコンテンツとなるべき授業の

善し悪しはチラシやちょっとした見学

だけではなかなか判断が付きません。

お金ももちろんですが、塾選びには時間をなるべくかけたくない

と思います。

以下のことを念頭に入れて見学や説明会に行くと

外れを引く確率は大きく下げられます、参考にしてください。


1.アルバイトの先生に授業をさせる塾はダメ

 若いイケメンとか美人の大学生って小中学生に人気でるんですよ。

まぁね?私が中学生でもこ汚いおっさんより

若いお兄さんお姉さんの方が楽しいと思いますわな―

でも社会人の方特に中高年の方

ちょっと考えてみてください。

あなたが現在している仕事、学生さんが学業の片手間に

数年アルバイトしただけでその本質が分かりますか?

プロとしての力を付けられますか?

塾講師という仕事もそういうことです。

社員ではなくアルバイトに教務を任せるのは

支出をおさえられるからです。

たとえ有名大学の学生であっても勉強が得意なのと

教え方がうまいのは全く別のものです。


2.有名高校の合格人数を掲げる塾

 頭のいい人が通っていた(いる)塾って

自分が通っても頭よくなる気がするんですよ。

わかります。

ライザップ、私も何度もやろうと思いました。

もしあなたが今その塾に通い、

現時点で有名高校を目指す実力と能力があり

今後も努力ができるなら全く問題がありません。

しかし実際に「有名高校」に進学できる能力

があり努力できる人はそう多くありません。

そしてある程度できる生徒を有名校に入れるための授業も

あまり出来ない生徒をそこそこの高校に入れるための授業も

種類は違えど塾側の時間的経済的な労力はほとんど変わりません。
(むしろ後者の方が労力が多いことが多い)

つまり塾の宣伝効果を考えると前者の方が「おいしい生徒」なんです。

しかし有名校に合格できそうな生徒だけを集めようとすると

多くのパイを獲得できないので経営的に

現実的ではありません(一部の富裕層向け塾を除く)。

経営的にうまく回すにはどうすればいいか?

生徒を大きく二つに分けるんです。

「宣伝になる優秀な生徒」と

「資金を集めるための生徒」
の二つに。

前者には儲けを度外視したより良いサービスを提供し

有名高校に合格させる。

後者にはその金銭的な穴埋めをしてもらう。

というやり方です。

利潤を求める企業として間違ってはいないのかもしれません。

少なくとも自分の子供が後者の扱いをされて

喜ぶ保護者はいないでしょう。

保護者を納得させるからくりがあります。

からくりは宿題と面談です

詳しくは次の項で説明します。

あと補足ですが、その手の塾は何校も教室があって

多数の教室の合計合格人数を張り出すことが多いですよ。


3.やたらと宿題が多い塾

 宿題は自宅学習の機会を設ける大切なものです。

ただ、宿題を責任回避の言い訳のために使う塾が多く見られます。

面談をして「宿題をわすれたから成績が上がらない」

「答えをうつしたり、ちゃんと宿題をやらないので点数が取れない」

と、指導力のせいではなくお宅のお子さんがいけないんですよ、と。

前項でのべた資金を集めるために行う質の良くない授業

その質の悪さを隠す隠れ蓑に使う塾が非常に多いです。

宿題には効果のあるモノ、効果のないモノ

そして恐ろしいことにマイナスの効果しかないモノ

があります。それはまた別の機会でお話したいと思います。


4.自習室に講師が常駐していない塾

黙って真面目に勉強したいって小中学生はほとんどいません。

保護者の方も学生時代経験したことがあると思います。

「友達の家で勉強する。」「友達とマックで勉強する」

あれ、ちゃんと集中して勉強しましたか?

楽しくなって結局おしゃべりがメインになりませんでした?

友達と楽しくかつ集中して勉強するのは良い

指導者の下でないと非常に難しいのです。

そう言うと「友達がいるからいけない、ひとりなら」

っておっしゃる保護者の方がいらっしゃいますが

スマホ持ってたら意味ないですよ。

持っていなかったとしても何時間もぼーっとしちゃう子供

なんていくらでもいます。

自習は集中している生徒と集中しているふりをしている生徒

の区別がつく程度の経験のある指導者の下で行うべきです。

そして小中学生には自習しなさいという前に

自習をできる子供にするために長い時間をかけた

指導と練習が必要になります。


その指導もなく、ただ自習室を開放していても成果はありません。

自習室も前項と同じ「成績が上がらない時の言い訳づくり」に

利用してる塾は多々見られます。



現代は非常に多くの塾があり選択に困ることも多いと思います。

「絶対当たり」の法則はありませんが

「絶対にはずれ」の法則はかなり的中率が高いと思います。

是非参考にしてみてください。

よい学習環境獲得をお祈りしています!

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