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小2|長男不登校からの脱却log Vo.3

気温が下がり始め、金木犀の香りが風を辿って
鼻の奥に通り抜けていく頃ー。

私も長男も1年のうちで
1番エネルギッシュになれる季節が
やってきて、また1つ長男のステップアップを目に
焼き付ける季節となりました。

安心・安全な人と環境が分かり始めた9月

夏休み期間が終わり、学校が始まり
お友達と会う機会が「当たり前」の
日常がスタートし始めた頃。

長男も「この先生なら大丈夫
ここの場所なら勉強ができる
ということを自分の心の中で、
着地点を掴んだ様子がありました。

でも、小さな壁として
1番安心しきっていて心を開いている先生は
曜日に限定があり、その曜日以外をどうするか?

学校と本人の様子を観察しながら
コミュニケーションを細かくとって
本人の「心の声」にフォーカスし、
スケジュールを立てることに力を注ぎました。

学校ができること》と
家でできること》を日常的に
話し合い、互いの思いを擦り合わせながら
混じり合えるところを探す、を繰り返しました。


人・環境がバランスをとり始めた9月後半


実際、どうしたか?というと、

1番の安心安全だと感じている先生がいない日は
取り出し授業の1時間だけ学校へ行き、
45分後に迎えに走り、給食の時間に再度送り届け
給食後にまた、お迎えに行くというスタイルを
取り入れた挑戦が新たに始まりました。

最終難関でもある、
教室の中へ入る」(長期目標)に向かうための
スモールステップ目標(短期目標)は

安心安全だと理解し、関われる先生を
1人でも多く増やす
》に焦点をあて、

信頼関係をしっかり構築することから
先生方も力を注いで下さったことが
何よりも嬉しかったです。

長男が今ハマってるものに
一緒に興味を持って話を聞いてくださったり、
話せるように調べてくださったりと
先生方の《寄り添い》が、学校への恐怖心を
和らげていっているのを肌で感じました。

そしてもう一つの効果が「次男の存在」です。
1年生後半に入り、カタカナを終え、漢字の練習が
入り始めたことがきっかけになりました。

次男に対しては、
人一倍「俺はお兄ちゃん」という意識が強く、
自分は知らない《漢字》を学ぶ次男の姿を見て、
もしかしたら危機感を覚えたのかもれません。

いや、単なる弟に負けたくない
闘争心からかもしれません。

この全部が長男の心を突き動かしたことには
変わりなく、漢字を学ぶために学校へ行く
という目標が生まれていきました。

スモールステップの賜物

それからというもの、
週2は1時間送迎、給食時間に合わせて再度送迎、
あとの週3は4時間目登校から給食までを
一週間のルーティンとして
1ヶ月かけて定着させていきました。
まずは、一週間学校へいくことを目標に掲げて。

特別な行事ごとや遠足はまだまだ難しく、
学校へ行くことを拒む日もあり、
その度に先生も私も凹むこともありましたが
年1の大きなイベントでもある、運動会へ
見学に行けたことが大きな分岐点となりました。

集団がとても苦手で恐怖心が相変わらず残っている
長男ですが、運動会に参加はしなかったものの
大勢の中に自ら入り、仲良くなったお友達の
かけっこを応援することができたのです。

お友達からの疑問を可視化で「伝達」してみた

それ以降、お友達とも少しずつ、少しずつ
関わりを持てるようになり、
挨拶程度ならやり取りが
できるようにまでなりました。

お友達との関係性についても、
こどもながらに生まれる「何故?」が
あちこち声で聞こえるようになりました。

「長男くんはなんで学校に来ないの?」
「何で途中で帰るの?」

何も答えられなくて下を向く長男を見て、
このままではお友達との関係も崩れてしまうと
感じた私は、担任の先生・支援級の先生に
お願いして個人的に作成した
「ある一枚」を掲示してもらいました。

長男のクラスのお友達へ向けた可視化




あえて「発達障害」という名前は使わず
何に困っていて、何が怖いのか。
伝えたいけど、伝わらない気持ち
を絵でまとめて
お友達に伝わればいいなと思い描いたものです。

そこから二段飛ばし、三段飛ばしと
親の私がヒヤヒヤしながらも見守りと送迎を
繰り返し、全身全霊でサポートして下さる
先生方と共に、長男にとっていい環境、
レベルにあった課題、
お友達のサポートの甲斐あって
この2学期はたくさんの壁を乗り越えられました。

教室にパーテーションをつけて入ることができた。
お友達に挨拶を返すことが出来た。
教室の自分の机で給食を食べられた。
体育に参加することが出来た。
教室の隣で給食を食べることが出来た。

たくさんの小さなスモールステップを越え、
できた」が詰まった2学期でした。

不登校の1年半を乗り越えて、
今は月曜日から金曜日まで毎日
学校の中に入ることが出来ています。

今じゃパーテーションなしで
お友達と挨拶を交わしながら短時間授業に
参加しています。

周りと同じようにしなきゃいけないことはない。
長男のペースで、長男にあった環境で、
私ができる精一杯の支援と見守りで
学校という名の(社会)を体験して欲しい。

楽しいこともたくさんある。
人との繋がりが生む学びがある。
勉強だけが学びではない。

今のこの時間を大切に生きて欲しい。
そう願うばかり。

冬休みという、また長期休みが入り
リズムも変動するので持ち上がるまでに
時間はかかるだろうと思いますが

またこうして、3学期も
毎日短時間授業を受けて、
笑顔で帰宅する日々を構築していこうと
決心した2学期でした。





END


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