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行きたくない

去年の10月に文部科学省が発表した不登校児童生徒数は
過去最多の29万9048人でした。(2022年度)
ちょうどその頃に、息子は絶賛行きしぶり中でした。
元々学校には行きたくなく、その気持ちが強くなるような出来事があり、
より行きたくないと訴えるようになりました。

元々の理由は感覚過敏のため、
● 騒がしいい中で指示を聞き取るのが大変
● 集中力が続かない
● 人の多さに疲れてしまう
このような事があったのですが、学校側が配慮してくれたり、時々休んだり、遅刻して行ったりとゆるくやっていました。

ですが、息子達が下級生と揉め、親御さんから学校に苦情が入るという事がありました。
こちらに非があり、学校を通して(直接はNGでした)謝罪させて頂きました。その際、息子達は校長室に呼ばれて注意を受けたのですが、校長、生活指導、担任2人(自分、相手のクラス)がが集まり、その中で話があったそうです。
元々校長の声の大きさなどを入学当初から怖がっており、生活指導の先生に対しては、まくしたてる言い方に嫌悪感を持っていたので、本人にとっては恐怖と不安でいっぱいだったそうです。

その後から学校に行くのが不安になり、行かなくなってしまいました。
そんな気持ちの中でも通級には行っていました。
2年間、息子の色々な困っている事に対応してくれたから、信頼できたんだと思います。
結果だんだんと登校出来る日も増え、2学期の後半には登校出来るようになりました。

改めて、学校って友達だけじゃなく、先生という大人とも深く関わるところだなと感じました。
だからこそ、生徒からどのように見られているか考えて欲しいと思います。

感覚優勢に働く子供達は、状況よりも先生の様子に意識が行きます。
なので、元気よく挨拶したり、やさしく注意しているつもりでも、怒って聞こえたりします。
まくしたてる言い方も、過度に注意されているように聞こえたりします。

上記のように感じた息子は先生不信になり、今も生活指導の先生に対しては「声を聴くだけで嫌な気持ちになる」というような状態です。

文部科学省が不登校児童数の発表に戻りますが、令和2年度 不登校児童生徒の実態調査結果に中に
『先生のこと(先生と会わなかった、先生が怖かった、体罰があったなど)』
という項目があり、その項目が35%中、29.7%もありました。

出所:文科省「令和2年度不登校児童生徒の実態調査 結果の概要」


やはり、息子のように先生に不信感を持っている子供達が多くいる事に納得し、同時に先生方の業務の多さでキャパオーバーになっている要にも感じました。
学校に行くと、先生たちはいつも余裕がない様に見え、あいさつで声をかけるのも申し訳ない気持ちになる時があります。
なので、子どもも先生も「居心地が良い学校」が必要だと感じました。
私も学校側の負担を減らすべく、息子の図工の補習に付き合う為に明日放課後出動します。

微力ながら私が学校へ関わることが、居心地が良い学校に変わるきっかけになってくれればと思います。


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