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宮城谷昌光「孔丘」

「孔丘」を読了。
孔子のことです。

論語の文章は漢文で、固いですよね。
でも、元々は孔子と弟子の対話。
そこには人間ドラマがあったはずです。

この小説は、乾ききった水路に水が流れるかのよう。
人間孔丘の苦悶、周りの人々との交流、悩み、挫折などが描かれています。
論語に出てくる言葉も、「多分こういう状況で発せられたのでは」というタイミングで出てきます。
ソウルスト、本の中の文字が、生きた人間が発した言葉に変化します。

この本を読んで、論語を読み直しはじめました。
単なる教訓ではなく、人が発した知恵の言葉として論語を読む。
まさに温故知新ですね。

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