見出し画像

経験者しか分からない〈なるほど・チベットのことわざ〉お話会

よく法話で引用される、
チベットのおじいさんとおばあさんの昔話。
 
おじいさんは歯が悪くて、
いつも「痛い痛い」と苦しんでいたが、
それを見ているおばあさんは、よく分からない。
 
「どうしてそんなに苦しそうにしているんだい?」
 
「この痛さは、歯が悪くなった者にしかわからない。」
 
後に、おばあさんが虫歯になったかどうかは分からないが、
苦しんでいる者の苦しみは
苦しんだことのある者しか分からない、
という例だ。
 

自分がなった経験が無ければ、
その状態が分からない。
 
良くも悪くもそんなもんである。
 

昨日歯医者様(ありがたいから‘’様‘’付け)に行って、
右のちょっと奥の歯をつけて頂いた。
被せモノが外れて、何年も放置していた歯だ。
 
重曹で歯磨きをしていると痛くもならないので、
そのままにしていたのだが、
歯医者様に行ったとたんに指摘され、
最初に治療することになった。
 
無いことが当たり前になっていた部分に、
急に何かがおかれると、
最初は違和感がある。
 
それでも新鮮だったのは、
食物を左右両方で噛むことができることだった。
 

自分にとっての当たり前が、
他の人にとっては当たり前でないことがある。
 
改めて感じた。
 

おじいさんも、歯が治ったら
苦しみのない
他の人にとっては当たり前の、
今までと違った世界を生きることになるのだろう。
 

歯についてのことわざがあるかと思って
ことわざ本を見てみたが、
歯についてのことわざは、
もっとクールな意味だった。
 
〈なるほど・チベットのことわざ〉お話会で紹介する。
 

🌸 直子デチェン・ゆったりお話会
夏・・・チベット不思議な話
2023年7月22日(土) 15:30〜17:00 pm 参加費:3500円(ドリンク付き)
 
幽霊、ゾンビ、憑依、・・・チベットにも不思議なお話がいっぱい
 
先生方や、葬儀担当おじさんから、直接うかがったお話をシェアします
 
生きても、死んでも、心のある者は皆おなじ
幽霊が怖くなくなる秘訣もお話します


なるほど・チベットのことわざ

2023年7月30日(日) 15:30〜17:00 pm 参加費:3500円(ドリンク付き)
 
思わずうなずく、チベットのことわざ
一生懸命に生きる賢者たちの伝える言葉
 
高僧方の法話や、チベット公共図書館出版のチベットのことわざ本から、
「・・・そうだよね」と思わず同意する
 
悪いこともあるけど、良いこともある
達観しながら、ピリッと効いたチベットのことわざを
 
※22日・30日とも、タシデレ店内&オンラインで開催致します
お申込み先:チベットレストラン・タシデレ
tibetrestaurant@tashidelek.jp  Tel: 03-6457-7255
 
【講師紹介】:直子デチェン         
1970年千葉県出身             
1999年初渡印
チベタン・ライブラリー講座履修      
2003年〜2016年             
ダラムサラ仏教論理大学聴講(全科目履修)   
 
ブログ https://note.com/dechenblog
のんびりインド生活、旅日記、仏教話をつらつら記す
龍樹著『中論』・仏護著『ブッダパーリタ(仏護註)』・月称著『顕句論』・ツォンカパ著『正理の海』翻訳  https://www.dechen.jp/ で公開


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?