菩提心の称賛《宝珠の灯》第86偈

86)全ての場所、時間、機会において、
偏りなく、全ての有情の利益を
心を具える者は、返礼の期待なくなさる。
菩提心によってである。
 

 
何処でも、何時でも、どんな場合でも、
利他の行を行い続けるには、
強くてしなやかな心が必要になる。
 
偏りなく、公平に、皆のためになる行いを、
有情それぞれに合わせて行うことも、
 
その前に、
有情それぞれを偏りなく愛することができなければ、
起こらない。
 
更に、役立つことをして、
その結果である喜ばしい何かを期待せずに、
ただ利他行のみを淡々と行うことも、
 
その結果としていつか得るだろう目標をはっきりと認識して、
それを得ようという強い希望がなければ、
継続することは難しい。
 
その結果はいつ得られるか、
分らないのだ。
 
利他行を続けるには、
その利他行自体を楽しいと感じなければ、
難しい。
 
菩提心は、
強く、しなやかで、愛情にあふれるだけではなく、

その場、その時、その場合になされる利他行それぞれを、
楽しいとも感じさせるのか。

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