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菩提心の称賛《宝珠の灯》第60偈

60)王子の全ての行いの
礎となった菩提心。
枝葉が大きく茂った樹木の
礎となった大地のように。
 


「王子」とは、王である仏陀の子である、菩薩のこと。
菩薩の実践する行いの全ては、
菩提心の礎があってこそ発露し、
広がっていく。
 
容易なことばかりではない。
自分にとっても、他者にとっても、
難しいこともある。
 
それでも、心健やかに利他の行いを続けるには、
喜びを与えてくれる、安定した、
力の源になる何かが必要になる。
 
それが菩提心。
 
何に例えられるかというと、
充分な太陽と水と栄養をうけて、
全ての方向へ枝をのばし、豊かに葉をつけた、
広葉樹を支える大地。
 
暑い中、快い日陰で生きものを休ませてくれる大樹も、
しっかりと堅固で、安定し、
内には充分に滋養の水を蓄えた、
大地に根を張って育った。

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