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基本の基本

世の中を広く見て
経験を多く積んでこられた先生方は、
基本を大切にするようだ。
 
ご高齢の先生とよくお話をさせて頂くが、
仏教話の中でも基礎中の基礎
「帰依と発心」について話すというと、
先生はニコニコになる。
 

「帰依」とは苦しみを自覚して、
「助けて下さい」と何かに依拠すること。
 
仏教徒の場合は、
仏法僧の三宝に帰依する。
 

「発心」とは心を発することで、
『全ての衆生を助けるために、わたしが仏陀になります』という
「菩提心」と呼ばれる心を起こすこと。
 

三宝への帰依がなければ
仏教徒が成り立たず、
 
発心がなければ
大乗仏教の修行が成り立たないから、
 
道を志そうという者には必ず必要な、
基本の基本である。
 

それも、最初だけあれば良いというものでもなく、
長く道を進んでいく間、常に持ち続け、
育て発展させていくものでもある。
 

アティシャというインドの聖者がチベットに招かれた時、
当時のチベット代表が三つの質問をした。
その最初の質問が、
とても印象に残った。
 
「仏教徒と非仏教徒の違いは何ですか?」
という質問である。
 

当時チベットでは、以前に伝わっていた仏教が一時衰退し、
仏教復興を願った一国王が施政を離れ、
出家をし、
命がけで仏教をチベットに招喚した。
 
その元国王は命を落としたのだが
彼の甥が遺志を継ぎ、
インドの最も優れた学匠、聖者をチベットに招いた時の
第一の質問がこれだ。
 
それに対する返答が、
「三宝に帰依をしているかどうか、
四法印(諸行無常・諸法無我・涅槃寂静・一切皆苦)を承認しているかどうかで、仏教徒と非仏教が分れる。」
とのことであった。
 
他に
「仏道修行に入る時、
非常に高度な教えまで一度に入るほうがよいか?
基礎から順を追って入るほうがよいか?」
という質問もしているが、
 
それに対する返答は
「順を追って入るほうがよい。」

そうしてアティシャは
『菩提道灯論』を著したと伝えられている。
 

基礎がしっかりしているからこそ、
長い修行道を進みつづけ、
正しく理解することが難しい微妙な見解を会得することができる。

 
これは仏教に関わらず、
全てのことに通じているように感じる。

 
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